ライバル車であるトヨタ・シエンタの売れ行きが好調となり、どうしても出遅れ感が際立ってしまうホンダ・フリード。
元々、2015年に実施される予定だったフリードのモデルチェンジはヴェゼルやフィットなどの主力モデルでのリコールや品質問題の改善のために遅れる格好となってしまいました。
これにより、フリードのフルモデルチェンジの時期は大幅にずれ込んでいましたが、いよいよ2016年の今年に打倒トヨタ・シエンタを目標に着手されることになりました。
そのフリードですが、シエンタ以上の車と成り得るのか?徹底調査しました。
目次
現行GB4フリードのスペックについて
- 全長×全幅×全高(mm)
4215x1695x1735
4215x1695x1715
4215x1695x1745 - 最高出力(馬力)
118 - JC08モード燃費(km/L)
13.2~21.6 - 駆動方式
FF/4WD - 排気量(cc)
1496 - 乗車定員
4~8名
新型フリードのエンジンの特徴やスペックは?
出典:http://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_61494.html
現行フリードGB4にも燃費性能が良いハイブリッドモデルがありますが、トヨタのシエンタがフルモデルチェンジした際の燃費性能がハイブリッド車で27.2Km/Lをマークして大きく引き離されてしまいました。
性能だけでなくデザインでも優れているシエンタに大きく遅れを取った形となったフリードは窮地に追いやれられている状況でもあります。
ですが、フリードはシエンタを本気で上回る性能を達成しようとしています。
品質問題で遅れていると言われているモデルチェンジは、シエンタを追い抜く車を生産するために一切の妥協のない生産体制をしいているために遅れているとも言われています。
果たして、ホンダ・フリードはシエンタに勝てるモデルとなれるのでしょうか。
新型フリードのエンジンは2種類
新型フリードのエンジンは3種類のラインナップが予定されていましたが、1リッターのダウンサイジングターボエンジンの採用が見送られることとなり2種類となりました。
ガソリンエンジンでも燃費性能の良い1.5リッター自然吸気(NA)エンジンと、シエンタの燃費性能を凌ぐハイブリッドシステムを完成させるための1.5リッター直列4気筒LEB型エンジン+電気モーターとなります。
1.5リッター自然吸気(NA)エンジン
フリードを購入したいがハイブリッド車を購入しても得となるような走行距離にならない方は、ガソリン車では燃費の良い自然吸気(NA)エンジンが良いでしょう(概ね、1年1万キロ以上の走行距離が分岐点と言われています)。
1.5リッター直列4気筒DOHC L15B型エンジンはガソリンエンジンでありながら高い燃費性能を達成し、現行GB4のハイブリッド車にも迫る21.0km/Lに改良される予定です。
- エンジン
1.5リッター直列4気筒DOHC L15B - 最高出力(馬力)
132 - 最大トルク(km/L)
15.8 - JC08モード燃費(km/L)
21.0 - ガソリン
レギュラーガソリン - 排気量(cc)
1496
i-DCDシステムの1.5リッター直列4気筒LEB型エンジン+電気モーター
同社のヴェゼルに搭載されているハイブリッドシステムを、さらに改良したものです。
トヨタ・シエンタの27.2km/Lを超える数値を意識しており、現行のフリードのハイブリッド車の燃費性能が21.6km/Lとなっているので、かなり困難な目標となりますがホンダの本気度が伺えます。
電気モーターのみで走行が可能となるi-DCDと呼ばれるデュアル・クラッチ・ドライブが搭載されており、ホンダの先進技術が惜しみなく投入されるモデルとなりそうです。
- エンジン
1.5リッター直列4気筒LEB型エンジン+電気モーター - 最高出力(馬力)
132 モーター最高出力:29.5 - 最大トルク(km/L)
15.9 モーター最大トルク:16.3 - JC08モード燃費(km/L)
27.5 - ガソリン
レギュラーガソリン - 排気量(cc)
1496
新型フリードのエクステリアの変更点は?
注目のエクステリアの変更点ですが、ホームページ上でも新型フリードの画像が公開されておりますので、細かい変更点はあるかもしれませんが、概ね、決定しているようです。
購入検討の際には、まずは、ホームページ上で公開されたデザインをチェックしましょう。
出典:http://www.honda.co.jp/FREED/new/
出典:http://www.honda.co.jp/FREED/new/
フリードスパイクがラインナップから消える?
出典:http://www.honda.co.jp/FREEDSPIKE/
今回のフルモデルチェンジより、人気のフリードスパイクがラインナップより消滅することが決定しました。
フリードスパイクといえば、5人乗りのフリードとしてデビューし、定員よりも荷物を多く積む機会が多いアウトドアユーザーに人気で、後席をたたむことによって荷室スペースをさらに増やせる便利さで好評でした。
ただ、消滅すると言ってもフリードスパイクという名称がなくなる代わりに、フリードプラスとなってラインナップに加わります。
フリードスパイクからフリードプラスになる変更点としては、5人乗りの2列シートから6人乗り3列シートとなることです。
ホンダ車の中には、車名にプラスという名詞が付く車がありますが、自転車や大きな荷物の積み下ろしのために後席をたたむことで広い荷室を確保できる車の総称となっていますので、フリードプラスもそのような用途がメインとなる車となりそうです。
フルモデルチェンジのフリードの予想価格は?
出典:http://autoc-one.jp/toyota/sienta/report-2355549/
今回のフルモデルチェンジでは、明らかにライバル車であるトヨタ・シエンタを意識しています。
シエンタは周囲の予想を大きく上回る売れ行きを記録し、ミニバンの売り上げランキングでも上位にランクインしています。
主力モデルの品質問題やリコールがあり、フルモデルチェンジの時期が遅れたことで、後手後手にまわっている感があるホンダとしては、値上げしたくても値上げできない事情があります。
このような状況からライバル車のシエンタより価格設定を高くできないことが予測されますし、現行のフリードからも大きく乖離するような価格にはできないという予測が大半を占めています。
ですので、ガソリンエンジンで180万円付近となる見通しで、ハイブリッド車は220~240万円程度となると予想されています。