出典:http://toyota.jp/new_priusphv/?padid=ag352_tjp_top_from_navi2
2015年12月にフルモデルチェンジしたばかりのプリウスに続き、新型プリウスPHVの販売が今年2016年秋となることが決定した(販売予測は2016年10月)
今回も好調な販売台数をマークしたプリウスだが、2016年5月まで生産したプリウスPHVの販売台数は伸び悩み、決して成功したとはいえなかったこともあり、今回のプリウスPHVの販売にはトヨタの社運をかけた意気込みが感じられます。
そのプリウスPHVですが、新型への変更点では先代を凌ぐ機能が盛り沢山との情報もあり、新しい試みも多いのだとか。
では、新型プリウスPHVはどのような進化をしたのでしょうか。
目次
新型プリウスPHVのスペック情報
- 全長×全幅×全高(mm)
4645x1760x1470 - 最高出力(馬力)
98 モーター:72/31 システム最高出力:122 - JC08モードハイブリッド燃費(km/L)
37 - 排気量(cc)
1797 - 乗車定員
4名
プリウスPHVが大きく進化した点とは?
今回の新型プリウスを見てみると、プラグインハイブリッドであることの長所を大きく伸ばすような施策と、プリウスPHVがプリウスPHVであるための存在意義に焦点を絞っていることがよく分かる。
先代モデルのプリウスPHVで苦戦した失敗を糧に、今回の新型プリウスPHVは開発されてきた。
プリウスは売れるのに、なぜ、プリウスPHVは販売には苦戦したのか?
開発者のコメントを見ると、その改良点を聞くだけでも同じ轍は二度と踏まない!という意気込みが感じられる。
家で手軽に充電できる!?
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まず、プラグインハイブリッドの普及が進まない点にインフラの問題がある。
充電ステーションはまだまだ少なく、ガソリンを給油するようにどこでもできるわけではない。
その点、今回のプリウスPHVは100V6Aで充電できるように仕様を変更、一般家庭のコンセントでの充電が可能となり、家にある電化製品を使うが如く充電が可能となった。
この充電中にブレーカーが落ちる心配は無用、安全に充電できるからストレスフリーで充電ができる。
80%までの充電にかかる時間が激減!
従来から問題視されているEVの航続距離の短さについては、どこでも手軽に給油できるというガソリンエンジンとは違いインフラの整備も充分でないEVの弱点だった。
それに、充電する時間も決して短いとはいえず、インフラの不十分さと充電時間の長さがEVの普及を妨げていた大きな原因でもあった。
今回のプリウスPHVは、サービスエリアなどで充電する際にMAX80%までとなるが、この充電時間がわずか20分で済むようになった、これは時短という意味では大きな進歩といえる。
これならば、サービスエリアで休憩をとっている間に充電を済ますことができるので、家庭用電源で充電できることと同様、ストレルフリーだと言えるでしょう。
プリウスPHVは車が勝手に充電する!?
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おそらく、充電という意味合いでは、これが最もインパクトがあり大きな変更点だといえるのがソーラーパネルの搭載です。
住宅で急速に普及した太陽光パネルのように、プリウスPHVのルーフには大型の太陽光パネルが搭載されていて、太陽光で充電できるようになっています。
災害が起きた緊急時にも充電スタンドがなくても、停電した場合でも太陽光さえあれば充電することが可能となったのが、今回の新型プリウスPHVの唯一無二の特徴と言えます。
トヨタの開発者は、目標として”充電をする必要がない車”を目指しているとのことで、今回の新型プリウスPHVにはこの開発者の思いが込められた究極のプラグインハイブリッド車として開発された経緯もあります。
脅威のEVのみの航続距離
先代プリウスPHVの販売不振を受け、今回の新型プリウスPHVではEVのみでの航続距離が大幅に改善され、先代プリウスPHVの26.4kmから60km以上となり2倍以上の航続距離を達成しました。
これで何が言えるのかというと、普段使いの買い物やお出掛けではEVのみですべてまかなえるユーザーが激的に増えることを意味しており、その間は一切ガソリンを消費することはないということでもありますのでエコでありお財布にも優しい車と言えるでしょう。
これも、トヨタの開発者が唯一無二のPHV車であると自信を持って発言している根拠の一つとなっています。
プリウスPHVのアイコニックデザインとは?
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今回の新型プリウスPHVのデザインのテーマは”アイコニックヒューマンテック”
これは、歴代プリウスが培ってきたひと目でわかる特徴と新型プリウスPHVのデザインの特徴を融合したもので、誰が見てもプリウスPHVだと認識されるようなデザインを目指しているということです。
では、フロント・サイド・リアにわけて、どのようなデザインの特徴があるのか記載していきます。
4眼LEDヘッドランプでプリウスと差別化
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2015年12月にフルモデルチェンジをしたばかりのプリウスを意識してなのか、プリウスPHVは4眼LEDヘッドランプを採用、新型プリウスとの決定的な差別化を行っていますので、シリーズ違いの車でよくありがちな”似ているデザイン”になることを避けて、プリウスPHV独自のデザインになるように考えられています。
この4眼LEDヘッドランプを薄く・小さく・低い位置に配置するようにデザイン、それによりロー&ワンドなデザインのフロントマスクとなりました。
大型アクリルグリルは存在感を抑え、ハイブリッドモデルからより進化したEVモデルになった印象を与えることが狙いとなっています。
リアは後続車がひと目でわかるアイコニックデザイン
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空力性能を考えぬいてデザインされたリアの特徴としてダブルバブルウインドウがあります。
このダブルバブルウインドウは、車体に沿って流れてきた空気を中心に集めて後方に勢い良く飛ばす効果があり、空力性能の向上を果たしている。
これにより特徴的となるデザインのリア周りは、後続車がすぐに新型プリウスPHVだと認識できるようなアイコニックな形状にすることに成功、テーマであるアイコニックヒューマンテックを上手に達成しています。
サイドのデザインは歴代プリウスを継承する
サイドから見たトライアングルシルエットは、歴代プリウスのデザインを継承した特徴的な形となる。
歴代プリウスを見ても、このトライアングルデザインが特徴的であることはすぐにわかりますので、サイドから見た時にプリウスシリーズであることはわかりやすいと思います。
ですが、それはプリウスシリースであることがわかるのであって、新型プリウスPHVであるかの差別化が弱い気もします。
ただ、フロントフェンダーの上まで伸びる4連LEDヘッドランプやリアのテールランプはサイドからも認識できますので、新型プリウスPHVだということは十分わかるデザインとなっています。
インテリアの変更点のポイントは?
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まず、新型プリウスPHVのインテリアでひと目でわかるくらい目立っているのは大型11.6インチの縦型ディスプレイです。
ナビやオーディオなどの従来の表示以外に、新型プリウスPHV独自の機能の表示もあり、多彩な機能を便利に使うことができます。
しかも、タッチパネル式の操作ができるので、スマートフォンのようにフリックやタップ、ピンチインとピンチアウトも可能なので利便性は高く慣れ親しんだ操作が可能となっています。
横型ではなく縦型のモニターですので、見た目に大きく見えるので十分にインパクトのあるデザインとなっています。
先進的なデザインが特徴のインテリア
先進的でハイテクな印象のあるインテリアは、大人4人が十分なスペースを確保しながらゆったりとくつろげるように大容量バッテリーの配置を最適化しています。
TNGAの思想に基づく新プラットフォームを採用したことにより、大容量バッテリーを搭載しながら十分なラゲージスペースの確保も達成。
デッキサイドの両側を深くへこませることにより、ゴルフバッグを2個積載することができる広さを確保しています。
新型プリウスPHVはアッパー300万円は確実?
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新型プリウスPHVですが、メーカーホームページで2016年秋の販売を宣言しているのですが、車両価格については今現在は確認できません。
ですので、あくまで予測することでしかないのですが、これは決定的な比較要素がないので、先代プリウスPHVと当時のプリウスの価格差から導き出したいと思います。
当時、プリウスと先代プリウスPHVの価格差は60万円程度でしたから、これを現在のプリウスと比較すると
単純計算で300万円オーバーですから、新型プリウスPHVのソーラーパネルや先端技術まで含まれると考えると、どう考えてもアッパー300万円となりそうです。