出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/
破格のスポーツカーでありながらファンの心をつかんで離さないNISSAN GT-R。
各社がビッグパワーのスポーツカーの生産から撤退している状況で、NISSAN GT-Rは世界のスポーツカーと戦える戦闘力を持つ唯一の国産スポーツカーと言えるでしょう。
そのGT-Rが2017年バージョンとなりさらなる進化を遂げました。
進化したGT-Rは、2017年バージョンとなり、どのような進化をしたのか?エクステリアの変更点は?インテリアのデザインは?気になる価格はどうなったのか?
NISSAN GT-Rの進化をピックアップします。
目次
NISSAN GT-Rのスペック
- エンジン形式
VR38DETT - 総排気量
3.799L - 最高出力
419kW(570PS)/6800rpm - 最大トルク
637N・m(65.0kgf・m)/3300-5800rpm
最大出力20PS増しのモンスターエンジン
イヤーモデル制を唱えるGT-Rも2016年にモデルチェンジは一旦保留した。
だが今回は、その影響もあってかビッグマイナーチェンジとなりエクステリアやインテリアも大幅な改善がなされ、印象もよりスパルタンなものとなっています。
エンジン出力は20PS増しの570PSで、もはや、国産ハイパワースポーツカーには敵なしの状況となったGT-R。
さらなる深化(進化)が施されたGT-Rは、どのような変更点があるのでしょうか。
空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能
出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/
20PS増しのエンジンは、さらなるパワーアップを果たしたと同時に、出力の際の熱の問題に直面します。
そこで、日産が改良に力を入れたのが「空気抵抗」「ダウンフォース」「冷却性能」です。
これらは、どれかを求めすぎればどれかを犠牲にしなければならいというジレンマがあり、高い水準でバランスをとることは容易ではありませんが、グリルやバンパーの開口部を拡大して冷却風量を最大化するシステムを構築したり、それぞれの要素を高い次元でバランスさせるプレミアム・ミッドシップ・パッケージで空力を活かし切る設計を施し極限まで性能を発揮できるようにしました。
それが、前作のGT-Rを凌ぐ性能をフルに発揮できる素地を造ったのです。
目を引くフロントフェイスは空力性能が重視されている
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今回のデザインの変更では、もちろん、インテリアも様変わりしたが、ビッグマイナーチェンジと言われるだけにエクステリアも大幅な変更を施した。
まず目を引くのが、スパルタンな印象をもたせたフロントフェイス。
エンジン出力の増加に伴い空力を見直す必要があったGT-Rは、日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用、グリルとバンパーに大型開口部を設けて冷却性能が大幅に向上、エンジンが高温でタレるのを防ぎ高出力のまま走行できるようにポテンシャルを低下させずGT-Rらしい性能を発揮できるようにした。
レーシーな印象をもたらすリップスポイラーは新設計され、高水準のダウンフォースを生み出すものとなった。
サイドシルの形状変更でダウンフォースを発生
フロントホイールハウスからリヤバンパーにかけての流れを整流する役割を担うサイドシルは、乱れた空気が床下に入り込まないように制御するレーシングテクノロジーから開発された。
前モデルの直線的なデザインより、より空気を整える形状となり、フロント部分から張り出されたサイドシルの形状はダウンフォースを安定させ、コーナリング中も安定したダウンフォースを発生させる。
フロントからサイドをとおりリアまで流れる一連の空気の流れを制御して、より安定したダウンフォースを発生させるのが狙いだ。
リヤバンパーはサイドの形状を変更
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サイドシル同様のレーシングテクノロジーが施されたリヤバンパーは、横からの空気流をリヤに回り込ませず剥離させ、エネルギーロスを抑制する考えを取り入れている。
前モデルの15年モデルでは、ボディ横を流れる空気の流れがリアに回りこむことを防ぐことができずに抵抗となっていたが、新しい2017年モデルでは横からの空気の流れを剥離してリアへ巻き込むことを防止するようにし渦流の発生を抑制、空気抵抗を徹底的に減らしている。
リング型テールランプを引き続き採用、トレードマークとも言えるデザインを継承しているところは歴代のGT-Rと変わらない。
チタン製のデュアルマフラーを標準装備
2017年モデルGT-Rには新設計のチタン合金製マフラ(電子制御バルブ付)が採用されています。
今回のマフラーの採用は、不快なエキゾーストノートを排除して快適なドライビングを楽しめるように、心地良い「エキゾーストサウンド」を目指していると言われています。
軽量化を果たすのに効果的なチタン製のマフラーは走行性能に直結するもので性能向上に一役買っています。
室内側からも音量をコントロールできる「アクティブ・サウンド・コントロール」機能も付加されています。
その気にさせるインテリアのデザインとは!?
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もはや、ビッグパワーを発生させるスポーツカーはGT-Rのみの独壇場と化している国産スポーツカー事情ですが、ライバル不在でも日産のGT-Rへの情熱は冷めないままのようです。
エクステリアのデザインもその気にさせるものでしたが、インテリアのデザインもその気にさせるには十分な仕様となっています。
走りの機能だけでなく、内装はモデルチェンジ時に以下のように大幅に変更されました。
- インストルメントパネル
職人による精巧なステッチを施した高品質レザーを使用、コックピットには安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつも、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようにレイアウトになっている - ナビディスプレイは8インチに拡大
ナビディスプレイは7インチから8インチに拡大、大型のアイコンは操作性に優れています - カーボン製センターコンソール上にITコマンダーを配置
センターコンソール上にITコマンダーを配置。前方へ身を乗り出すことなくモニター操作を行うことが可能となった - パドルシフトをステアリングホイール固定
ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなり、操作力やストローク量だけでなく操作時のクリック感も最適化しシフト時の操作感を向上 - エアコンベントの操作感も見直し
エアコンベントのノブやハウジングの操作感も見直し、心地良い操作感を提供
GT-R2017年モデルは、2016年7月27日にリリース決定!
NYオートショー2016や日産グローバル本社ギャラリーでの先行披露で注目を集めていたGT-R2017年モデルの発売日が2016年7月27日に決定となりました。
エクステリアやインテリア、性能に関わる仕様変更まで、まさにビッグマイナーチェンジとなったGT-R。
最後に、2017年モデルGT-Rのエディション別主な装備と価格を掲載したいと思います。
GT-R Pure edition
出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/
主な装備
- スーパーワイドビームヘッドランプ
- レイズ製アルミ鍛造ホイール(Y字スポークレイヤードブラックコート+切削光輝)
- フロントダブルウィッシュボーン式 リヤマルチリンク式サスペンション
- ディンプル付本革巻きステアリング(ブラック)
- ディンプル付本革巻きシフトノブ(ブラック)
- ドアグリップ色(ブラック)
- 前席本革・パール スエードコンビシート
- CD一体AM/FMラジオ(6スピーカー)
価格:9,960,840円(税抜き価格:9,223,000円)
燃料消費率(JC08モード):8.8Km/L(国土交通省審査値)
GT-R Black edition
出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/
主な装備
- スーパーワイドビームヘッドランプ
- レイズ製アルミ鍛造ホイール(Y字スポークレイヤードブラックコート+切削光輝)
- フロントダブルウィッシュボーン式 リヤマルチリンク式サスペンション
- ディンプル付本革巻きステアリング(ブラック[レッドステッチ])
- ディンプル付本革巻きシフトノブ(ブラック[レッドステッチ])
- ドアグリップ色(ブラック[レッドステッチ])
- 専用RECAROシート(専用カラー、運転席/助手席)
- BOSE(R)サウンドシステム(CD一体型AM/FMラジオ、11スピーカー)&アクティブ・ノイズ・コントロール
価格:11,869,200円(税抜き価格:10,990,000円)
燃料消費率(JC08モード):8.8Km/L(国土交通省審査値)
GT-R Premium edition
出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/
主な装備
- スーパーワイドビームヘッドランプ
- レイズ製アルミ鍛造ホイール(Y字スポークレイヤードブラックコート+切削光輝)
- フロントダブルウィッシュボーン式 リヤマルチリンク式サスペンション
- ディンプル付本革巻きステアリング(ブラック)
- ディンプル付本革巻きシフトノブ(ブラック)
- ドアグリップ色(ブラック)
- 前席本革・パール スエードコンビシート
- BOSE(R)サウンドシステム(CD一体型AM/FMラジオ、11スピーカー)&アクティブ・ノイズ・コントロール
価格:11,705,040円(税抜き価格:10,838,000円)
燃料消費率(JC08モード):8.8Km/L(国土交通省審査値)