出典:http://www2.nissan.co.jp/NOTE/note_nismo_s.html
激戦区のBセグメントにあり、ハイブリッドを採用していないモデルにもかかわらず売れ行き好調な日産・ノート。
2代目となる現行ノートですが、マイナーチェンジを行うことがわかりました。
今回は、ハイブリッドモデルの追加となる見通しですが、ただ、一般的なハイブリッド機構とは異なる日産独自の技術力が発揮されるという情報があります。
果たして、新型ノートハイブリッドとはどのような車なのでしょうか。
目次
新型ノートハイブリッド:スペック情報
- 全長×全幅×全高(mm)
4100x1695x1525 - 最高出力(馬力)
98 モーター:30 - JC08モード燃費(km/L)
40 - 駆動方式
FF/AWD - エンジン・排気量(cc)
1.2L直列3気筒+1モーター2クラッチパラレル式レンジエクステンダーEV - 乗車定員
5名
日産独自のハイブリッドシステムとは?
新型ノートに搭載される予定のハイブリッドエンジンは、レンジエクステンダーというハイブリッドシステムが採用される予定となっている。
このレンジエクステンダーとは、従来のハイブリッドシステムのように駆動用にエンジンを使用することは一切なく、バッテリーへの充電のみにエンジンを使用するハイブリッドシステムのことで、駆動用モーターのみで走行するEV車に近い形のハイブリッド車となります。
EV車には航続距離の問題が・・・
ただ、いくらEV車が環境に良くて燃費も良いエコカーといってもEV車には大きな弱点があります。
それが、航続距離です。
ですが、レンジエクステンダーにすることによりEVの弱点である航続距離を伸ばすことに成功、新型ノートの航続距離は400kmくらいまで伸びる計算となっているから驚きです。
現行のエンジン1.2L 直列3気筒DOHCの「HR12DE」は、フロントシートの下に設置されバッテリーの充電のみの役目となり駆動エンジンはないこととなります。
フロントシート下に設置したところもミソで、従来のノートの室内空間を犠牲にする事なくエンジンを搭載することに成功しています。
パラレル方式のハイブリッドで燃費性能の向上
出典:http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/264450/061900001/?rt=nocnt
さらに、日産のハイブリッドはパラレル方式となっており、他社とは異なり1つのモーターで走行と発電を行うシステム。
独自の1モーター2クラッチ方式は、モーターで走る時には完全にエンジンを切り離すことができ、エンジンからの抵抗を効率よく減らすことができるため、燃費性能の向上に寄与している。
今回のレンジエクステンダーの採用とあわせて、航続距離の大幅な向上と燃費性能の向上を高いレベルで両立させています。
さらに、駆動がモーターのみなので、燃費向上のためのアイドリングストップでも停車時からエンジンがかかる時にセルが回る音がなく、スムーズな発進が可能。
あの止まるか止まらないかの時にアイドリングストップから発進となる時のわずらわしいエンジン音がしないところも大きなメリットと言えるでしょう。
燃費性能は脅威の40.0km/L!?
日産・マーチの販売戦略が失敗となったことで、激戦区のコンパクトカー市場で戦える車種がノートのみとなった日産。
ある意味、社運がかかったノートの開発プロジェクトとなります。
そこで、是が非でも達成したいのがコンパクトカーでの燃費性能No1です。
目下、ライバル車はトヨタ・アクアとホンダ・フィットとなりますが、それぞれのJC08モード燃費は37km/L(トヨタ・アクア)36.4km/L(ホンダ・フィット)となっているので、この数値は絶対に超えるものを造る!というテーマは、ある意味至上命題です。
ただ、EVに近いレンジエクステンダーの採用となれば、例え38km/LとなってNo1を獲得できたとしてもEVということでインパクトは余計に薄くなるような気がします。
そこで噂されているのが40km/Lなのです。
レンジエクステンダーの採用と燃費性能でも40km/Lとなればインパクトは絶大です。
レンジエクステンダー導入での航続距離の問題解消も話題性が大きいですが、さらに40km/Lとなればライバル車を大きく引き離して、激戦区のコンパクトカー市場でNo1となることも夢ではありません。
CEV補助金の対象って本当!?
今回のノートですが、ハイブリッド車であるにもかかわらずCEV補助金が受けられると言われています。
レンジエクステンダーは、ハイブリッドと言われていますが限りなくEVに近いシステムですので、中には「新型の日産ノートはEV車ではないのか?」との声が聞かれるほどです。
新型ノートハイブリッドはCEV補助金の適用を受けることができますので、ここは、ライバル車のアクアやフィットよりメリットがある面と言えるでしょう。
新型ノートのエクステリアの変更点は?
新型ノートのビッグマイナーチェンジを行う際にラインナップに加わることとなったノートハイブリッド。
機能面では、レンジエクステンダーの採用や40km/Lの燃費性能など話題性が大きくなっていますが、エクステリアのデザインの変更はあるのでしょうか。
新型ノートのスパイショット
新型ノートのスパイショットはありますがカムフラージュの部分が厳しすぎて、通常より見えにくくハッキリとしないです。
これだけガードが硬いと変更点も特定しづらいですよね。
かろうじて、フロントグリルのマークが日産のものかな?という程度ですがわかりました。
出典:http://www.autoblog.com/2015/09/08/nissan-renault-test-mule-spy-shots/#slide-3611219
出典:http://www.autoblog.com/2015/09/08/nissan-renault-test-mule-spy-shots/#slide-3611224
出典:http://www.autoblog.com/2015/09/08/nissan-renault-test-mule-spy-shots/#slide-3611225
Vモーショングリルを採用
出典:http://www.topspeed.com/cars/nissan/2015-nissan-sway-concept-ar167893/picture620481.html
昨今の日産車で多く採用されているフロントグリルのVモーションデザイン。
新型ノートでも、このVモーショングリルのデザインが採用されるとの噂があり、ほぼ確実視されています。
それと、マーチのモデルチェンジの話題でも持ち上がった日産・スウェイのデザインを基調としたモデルとなるとの噂も有力視されています。
このスウェイですが、マーチのモデルチェンジの噂が飛び交った時にも話題となった車で、とにかくデザインが格好良いです。
ただ、ボディが3ナンバーサイズとなるので大きさの調整が必要ですがデザインはスウェイに似ているのではないかと言われています。
新型ノートの価格が高い!?
レンジエクステンダーの採用で燃費性能40km/Lを目指しているとも言われている、まさに、ビッグマイナーチェンジの予感がする新型ノートですが、これだけの装備と性能を両立させるには大きなコストがかかります。
それ故、新型のノートの価格はライバル車と比較して高いと言われています。
ホンダフィットのSパッケージ4WDでも222万ですが、今回の新型ノートハイブリッドの価格は250万円と言われています。
これでは、ライバル車より大きく価格が乖離してしまいます。
ですが、前述したようにノートハイブリッドはCEV補助金を受けることができる公算が高く、補助金を受けることができれば実質の価格は200万円前後だと言われています。
ここも、新型ノートハイブリッドの登場が話題となる一つの要因となっています。