自動車メーカーの雄、トヨタ自動車が唯一苦戦しているSUV市場に満を持して放つC-HR。
ホンダ・ヴェゼルの圧倒的な人気に押され、ライバルとなるはずのハリアーを持ってしても、尚、SUV市場では苦戦している状況です。
そんなSUV市場に登場するC-HRは、トヨタの救世主となれるのか?登場する前から何かと話題になっているC-HRの秘密を探ります。
目次
C-HRの登場で巻き返しを狙うトヨタ
ミニバン、セダン、コンパクトカーなど、あらゆる車の市場でトップを独走する車種を作り出すなどトップの常連となっているトヨタ自動車が唯一、独走状態でトップを明け渡しているのがSUV市場です。
このSUV市場を独走するホンダ・ヴェゼルを食い止めるために、トヨタ自動車が満を持して販売するのがC-HRとなります。
C-HRはプリウスSUV!?
出典:http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/731/135/html/03.jpg.html
販売当初より、大きな話題となりそうな予感がするトヨタのCH-R。
C-HRはSUVとなりますが、多くの部分でプリウスと共通しておりプリウスのSUVと呼ばれていました。
プラットフォームは、新型プリウスで初めて使われることとなった次世代プラットフォーム「TNGA(toyota new global architecture)」に元に開発されたもので、新型プリウスのケースでは安全性能や動力性能はもちろん、従来のモデルと比較して燃費性能も向上していると言われています。
その他、高性能なエンジンやハイブリッドシステムなどのパワートレイン、これらもプリウスを元に設計されて製造されています。
そのため、プリウスSUVと呼ばれていたこともあるのです。
ちなみに、車情報誌で特集を見ないことがない?新型プリウスは、2代目のプリウスなどの従来型と比較すると走行性能はもちろん、ボディ剛性なども大きく進化していることが一般ユーザーでもすぐにわかるそうです。
これらの”プリウスイズム”の高性能なプラットフォームやパワートレインを引き継ぐ形となってデビューするのがC-HRです。
躍動感を表現するエクステリアの特徴
出典:http://www.toyota.co.jp/jpn/events/motorshow/2015-tokyo/chr-concept/#left
東京モーターショー2015にて原型となった「C-HR コンセプト」が発表された時に、SUVとしては低い全高が話題となった。
SUVと言えば全高が高いイメージがあるが、この全高の低さから躍動感が感じられるデザインとなったC-HR。
市販モデルもこの流れを引き継いだデザインとなり、SUVでありながら軽快に操作できる躍動感を感じることができそうな車になりそうな印象を受ける。
実際、「C-HR コンセプト」より大きく変更されることがなかったエクステリアは、重々しく頑丈な印象が大きいSUVでありながら、「C-HR コンセプト」で表現された躍動感をうまく引き継いでいるデザインとなっています。
濃艶な質感とハイテク技術の融合
出典:http://autoc-one.jp/news/2779760/
トヨタ・C-HRのインテリアのコンセプトは「SensualTech(センシュアル・テック)」
ライバル車のヴェゼルのインテリアと比較すると、シックで落ち着きのあるインテリアのデザインとなっているのが特徴的なC-HR。
この落ち着いたデザインの中にハイテク機能が随所に見られ、ダイレクトな操作感を生むタッチスクリーンパネルを中心に配置、視認性と操作性を両立させました。
一見、前方の視界をさえぎるかに思えるタッチスクリーンパネルは、ダッシュボードを低くすることにより高い視認性を確保することに成功している。
全体的なインテリアのデザインは、濃艶な質感と切れの良いラインで構成、落ち着きのあるデザインの中に高級感を損なわないような工夫を施し、運転するドライバーにとって快適な空間を提供しています。
エンジンはハイブリッドとガソリン
エコカーとしてのハイブリッドシステムは、アクアやプリウスとイメージがある方も多いと思います。
トヨタ=高性能ハイブリッドシステムとの図式も成り立つでしょう。
C-HRも例外ではなく、ガソリン車と高性能なハイブリッド車との3種類のラインナップとなり、欧州では燃費性能の高さで好まれる6速MTの設定もあるが、6速MTは1.2L直列4気筒ターボのみとなりAWDも1.2L直列4気筒ターボのみとなるため、ハイブリッド車には6速MTやAWDの設定はありません。
ハイブリッドシステムは燃費性能で40.8km/Lを記録したプリウス(グレード:E)と同様のシステムを搭載することが決まっているので、車重の重さを考慮してもホンダ・ヴェゼルを大きく凌ぐ燃費性能となることが有力視されています。
トヨタ・C-HR:スペック
1.2L直列4気筒ターボ
- 全長×全幅×全高(mm)
4360x1795x1565 - 最高出力(馬力)
116 - JC08モード燃費(km/L)
21 - エンジン・排気量
ガソリン:1.2L直列4気筒ターボ - 駆動方式
FF/AWD - 排気量(cc)
1197 - トランスミッション
6速MT/CVT
1.8L直列4気筒
- 全長×全幅×全高(mm)
4360x1795x1555
4360x1795x1565 - 最高出力(馬力)
エンジン:98
モーター:53 - JC08モード燃費(km/L)
35 - エンジン・排気量
ハイブリッド:1.8L直列4気筒 - 駆動方式
FF - 排気量(cc)
1797 - トランスミッション
CVT
2.0L直列4気筒
- 全長×全幅×全高(mm)
4360x1795x1555
4360x1795x1565 - 最高出力(馬力)
150 - JC08モード燃費(km/L)
21 - エンジン・排気量
ガソリン:2.0L直列4気筒 - 駆動方式
FF - 排気量(cc)
1986 - トランスミッション
CVT
C-HRの販売時期と価格は?
東京モーターショー2015の「C-HR コンセプト」が発表された時から、トヨタが”苦手としている”SUV部門の救世主として注目の的となっているC-HR。
ハリアーでも成し遂げることができなかった、打倒・ヴェゼルの刺客としてSUV市場に放たれます。
注目の販売時期ですが、有力視されているのは2016年12月14日だと言われていて、今年ギリギリで販売までこぎつけることができるかどうかという年末の時期だと言われています。
販売時期においては、2017年にずれ込むことがあるのかは微妙ですが可能性は0ではないと思います。
ヴェゼルを意識!?気になる価格は?
大成功を収めた新型プリウスと同様のプラットフォームTNGAの採用や、パワートレーンも新型プリウスと共通したものとなったC-HRは、最近でよくある後出しジャンケンでの他社製のライバル車との価格のすり合わせは行わないと言われています。
ガソリンエンジンでは21km/Lを目標とされている燃費性能も、ライバル車のヴェゼルを上回る数値を意識してのことですが、一節ではガソリンエンジンでも25km/Lを達成するのではないかとの噂も出ています。
ハイブリッド車は新型プリウスの燃費性能から考えれば、車重を考慮しても35km/Lは可能だと言われており、このような状況となればライバル社であるホンダ・ヴェゼルにすり合わせる必要がありません。
ですので、トヨタはC-HRの価格を強気の価格で設定してくると予測されています。