出典:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/
1991年の初代モデルの登場から累計販売台数150万台を記録している日産セレナがフルモデルチェンジとなって、2016年8月下旬に販売されることが決定した、今回で5代目となる。
ミニバン販売台数No1にもなったセレナは、日産の日本事業におけるフラッグシップモデルとして長年ファミリー層を中心に多くのユーザーに支持を得てきた人気のミニバン。
今回のモデルチェンジでは、「BIG!」「EAZY!」「FUN!」の3つのキーワードを掲げ進化してきたセレナが、注目の機能も盛りだくさんで新たなモデルとなって登場する。
目次
現行C26セレナのスペックについて
- 全長×全幅×全高(mm)
4790x1735x1855
4790x1735x1875
4750x1735x1865
4820x1735x1855
4795x1735x1875
4770x1735x1865
4685x1695x1865
4790x1735x1865
4795x1735x1865
4770x1735x1875
4780x1735x1865
4685x1695x1875
4780x1735x1875
4820x1735x1875 - 最高出力(馬力)
144~147 - JC08モード燃費(km/L)
12.6~16 - 10・15モード燃費(km/L)
13.4~15.4 - 駆動方式
FF/4WD - 排気量(cc)
1997 - 乗車定員
6~8名
新型セレナの燃費性能は?
新型セレナに搭載されるエンジンは2L直列4気筒DOHC+モーターを搭載のハイブリッドシステム(ワンモーター・デュアルクラッチ+エクストロニックCVT)で、2015年5月13日に販売を開始した新型エクストレイルに搭載されたものと同じ仕様となる。
トヨタ・ヴォクシーとノアとエスクァイアで共通して搭載されている1.8L 2ZR-FXEのエンジンより、パワーも上で燃費性能も高い24Km/Lと予想されていて、ヴォクシー・ノア・エスクァイアの23.8Km/Lよりパフォーマンスは上回っているとされている。
ライバルの”トヨタ3姉妹”車よりパワーも燃費性能も上回るということになれば、かなりの人気となるに違いないとインターネットではもっぱらの評判となっています。
新型セレナの「BIG!」「EAZY!」「FUN!」とは?
出典:http://autoc-one.jp/news/2805487/
2016年8月下旬にフルモデルチェンジを経て販売される日産セレナは、今回、3つのポイントをキーワードとして掲げている。
まずは、ひとつ目の「BIG!」について説明していきます。
「BIG!」とは、ミニバンのウリである広さに磨きをかけること
BIG!とは、室内空間のことで、これまでも評価の高かったセレナの室内空間を更に広くなったと感じられる工夫をしている。
制限が設けられる室内空間において大幅なサイズを拡大することは難しいが、新しいセレナはどの席に座っても広くゆったりしており、7~8人乗りの状態でも家族全員が楽しめて、十分にくつろげることができる快適な空間を実現。
また、新しい強度部材や強度構造の開発により、圧倒的に広い室内スペースを確保している。
それにくわえ、人間の視覚をうまく使った効果で室内空間をさらに広く見せるようにしている工夫も随所に見られる。
具体的には、乗車した時に見た目で広いと感じさせる工夫を施すために、ルーフの見え方やフロントピラーの見え方を変更、限りのある室内寸法以外にも物理的な要素以外に広く感じさせるデザインとなっている。
横のピラーの位置を細く見せる角度にするといった構造設計や、メータークラスターを低く設計して広さ感を演出している。
「EAZY!」とは、使う人間に優しいこと
出典:http://evblog.nissan.co.jp/EV/2013/LEAF/157.html
今回のEAZY!とは、誰もが実感できる使いやすさと運転のしやすさを目指しているということ。
では、新しいセレナは何が優しくなったのか?3つの要素から説明します。
インテリジェントパーキングアシスト
3代目エクストレイル(2013年10月に発売)に搭載された、クルマが車庫入れや駐車をするときにアシストする運転支援技術。
当時の機能よりさらに、今回の新型セレナに搭載されるインテリジェントパーキングアシストは改良が加えられ、駐車のしやすさとオペレーションのしやすさを大幅に改善している。
スマートリアビューモニター
こちらもインテリジェントパーキングアシストと同様、3代目エクストレイルより搭載された機能です。
新型セレナでは、デジタル映像技術を駆使し、よりリアルな映像を再現することに成功。
悪天候での見えにくさの解消と、乗員が映り込み遮られるといったことを防止している。
アラウンドビューモニター
クルマを上から見た絵を展開してドライバーがあたかも車を上から見ているようにすることができるアラウンドビューモニター。
これによって駐車する際の負担を軽減したり、周囲の安全の確認を促す役目を果たしている。
視界が良くないミニバンの欠点を補うため、今回の新型セレナにも搭載され、人や自転車などクルマの周りで動いてるものを知らせ、単に見えるという視覚での確認のみならず、警告音で危険を知らせる機能もある。
「FAN!」とは、ユーザーに快適なドライビングを提供すること
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00010003-autoconen-ind
最後に3つ目のFAN!ですが、これは室内アレンジなどの快適性能だけでなく運転する上での快適性能の改善に焦点を当てた試みとなります。
新型セレナでは、日産として初となる「ProPILOT(プロパイロット)」の運転技術を採用している。
この「ProPILOT(プロパイロット)」とは、以下の機能となります。
アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動でコントロール
高速道路における単一車線での使用を前提として、渋滞走行と長時間巡航走行の2つのシーンで、アクセル・ブレーキ・ステアリングのすべてを自動でコントロールし、ドライバーの負担を軽減する機能。
日本の自動車メーカー初の技術となる。
先行車との距離を保つよう自動でアクセルとブレーキをコントロール
ドライバーが設定した車速(約30km/h~100km/h)で走行できるほか、高度な画像処理技術でクルマが道路と交通状況を把握。
先行車との距離を保つよう自動でアクセルとブレーキをコントロールし追従と停止に加え、停止保持まで可能とした。
さらに直線やコーナーで車線の中央付近を維持するステアリング制御も行なう。
ステアリングスイッチで簡単にシステムを起動・設定できる
操作はステアリングスイッチで簡単にシステムを起動・設定できるほか、システムの状態を分かりやすく表示する専用ディスプレイが装備されている。
ゼログラビティシート
シートでは、多彩なシートアレンジが行えるほか、背骨で全体に均一に圧力がかかるようシートバックの構造を抜本的に変更した。
長距離ドライビングでも体への負担を大幅に低減することが目的だ。
大幅グレードアップでも300万円を切る価格!?
これだけ大幅な機能アップを果たしたならば、当然、現行モデルより価格は跳ね上がってもおかしくはない。
日産自動車の中核を担う戦略的モデルだとしても、初の試みとなるProPILOT(プロパイロット)はかなり評価されるべき変更点ですし、先行してフルモデルチェンジをこなったヴォクシーやノア、ステップワゴンの価格帯からも当然そうなると思いきや、何と300万円を切る価格設定で販売するというから驚きの一言です。
「できるだけ多くのお客様にこの技術をお使いいただくべく、このプロパイロット搭載車でも300万円を切る、戦略的な価格設定を計画しておりますので、ぜひご期待をいただければと思っています。この新技術を搭載することにより、セレナはより一層お客様の思い出作りのパートナーとして、多くのお客様に受け入れられていただけるものと確信しております。」
セレナの発表会では、日産自動車の中村公泰副社長がこのようにコメントしているが、ユーザーにとっては嬉しいことではないでしょうか。
2015年のミニバン販売台数では、断トツの1位を獲得したトヨタ・ヴォクシーや姉妹車のノア、わくわくゲートとダウンサイジングターボで話題のステップワゴンも売れ行きは好調のようだが、新型セレナが台風の目となるのは避けられそうにない。