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日本などでは「SX4 S-CROSS」の名称となるが、台湾では「SX4 CROSSOVER」、中国・オーストラリア・インドでは「S-CROSS」と地域ごとに名称が異なり、世界中で人気を博しているスズキのSX4。
そのSX4だが、マイナーチェンジを行う見通しとなった。
数々のスパイショットや、特徴的なヘッドライトやグリルなどエクステリアの画像がネット中で話題となっています。
話題のSX4ですが、今回のマイナーチェンジでの変更点はどのようなところだろうか、気になる情報をピックアップします。
目次
新型SX4S-CROSS:スペック情報
- 全長×全幅×全高(mm)
4300x1765x1575 - 最高出力(馬力)
112~140 - JC08モード燃費(km/L)
18.2~25 - 駆動方式
FF/4WD - エンジン・排気量(cc)
直3 1.0L直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」
直4 1.4L直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」 - 乗車定員
5名
豊富なエンジンラインナップで勝負か!?
今回のSX4のモデルチェンジでは、スズキのエンジンで話題となっているブースターエンジンの搭載も視野に入れたモデルチェンジを行うとの情報があります。
この話題のブースターエンジンに、環境性能をクリアしたディーゼルエンジンもラインナップされるとの見通しとなっています。
直3 1.0L直噴ターボガソリンBOOSTERJETエンジンは3気筒を感じさせない静粛性の高さが売りで、先立って搭載された同社のバレーノでは走り出しからスムーズで2000rpmから力強さを披露するとのこと。
モーターがアシストしていることは中回転域からすぐにわかるフィールで、線の細さを感じさせない十分な走行性能があるという評価の高さを得ています。
ブースタージェットエンジンは直3 1.0L直噴ターボガソリンエンジンの他に、さらにパワフルな直4 1.4L直噴ターボガソリンエンジンも用意されています。
これにくわえて、CO2排出量110g/kmという優れた環境性能が特徴で海外でも評価の高い1.6L 直4 DOHCディーゼルターボ(DDIS)もラインナップに加わるとも言われています。
新採用?ディーゼルエンジンはありか?
日本では、ディーゼルエンジンといえば環境に悪いと思われていることも多く、ガソリン車を押しのけるほどの勢いはないし、エコカーで言えばハイブリッドの普及率には到底かなわない。
国内メーカーではスカイアクティブとクリーンディーゼルエンジンでマツダが頑張っているが、まだまだ、普及には大きく水をあけられている状況です。
そんな中、新型SX4ではディーゼルエンジンのラインナップが加わるとも言われていて、スズキSX4の新型車を語る上ではキーとなってきそうな雰囲気です。
まず、ディーゼルエンジンの採用が検討されているとのワケは海外市場の動向があります。
英国をはじめとする欧州ではディーゼルエンジンが主流となっている国もあり、当然ですがSX4でもディーゼル車のラインナップはあります。
スズキが計算したところによると、英国仕様のクロスオーバーの内の16%がオートマティックとディーゼル・エンジンを搭載している組み合わせというデータがあるという(2014年〜2015年のデータ)。
海外市場で主流となるディーゼルエンジンを日本でもラインナップに加えて安定的な販売台数を確保できれば、スズキの販売戦略にも好循環がうまれるということで、スズキも前向きになっているとのことです。
SX4のエクステリアの大きな変更点
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今回のSX4のエクステリアの変更点では、見た目にもすぐにわかるフロントマスクに大きな変更点があります。
まずは、フロントグリルですが、従来は横向きのデザインであったのが縦向きのデザインへと変更されています。
これは、私自身も見た目ですぐに気付きましたし多くの人が気づく点ではないかと思われますが、この変更点により、ヘッドライトのデザインと相まってBMWにそっくりだと思うのも多くの人の感想だと思います(ネット上の評価でもこの意見は多いです)。
ヘッドライトのデザインも頑丈で耐久性の高いSUVのイメージに沿うように、端が丸く大振りなのに対してセンターに向かってシャープになっているデザインとなっています。
ちょうど、現行のSX4のグリルとヘッドライトが柔らかな印象なのとは反対に、現在のSUV市場で多く受け入れられている屈強なデザインに変更したということでしょう。
リア周りは微小な変更に留まる
フロントフェイスのデザインとは異なり、リアの変更点は微小。
テールランプのデザインが多少異なっていて、現行のSX4はウインカーランプからバックランプへ斜めになっているデザインなのに対して、新型SX4は横になっているデザインで幅も同じになっている。
ストップランプは流行りの”コの字型”で、リアビューのワイド感に一役買っている印象のデザインとなっています。
フロントほど変更点はなく、あまり気付かないレベルといえるのかもしれません。
サイドビューは、ほとんど変更がなく現行のデザインに沿って開発されているといえます。
新型SX4のスパイショットや画像
フロントフェイスのデザインが大きく変更され、さらにSUV色が際立つようになったSX4。
特に、ネットでも話題になっている縦型模様のグリルは印象的で、より、SUVとしての強靭さや力強さを感じさせるデザインとなっています。
ネット上の口コミでも、スタイルに関しての変更点では評価は概ね上々です。
SX4の海外でのスパイショットは?
海外で新型車が出ると決まって注目されるのが、カムフラージュをしたスパイショットと呼ばれる画像の流出です。
SX4もスパイショットが出ましたが、変更点としてはカムフラージュされた隙間から見える縦模様のグリルが一番目立ちますね。
ヘッドライトでは、現行SX4とウインカーとヘッドランプの配列が異なり、ヘッドライトのデザインも変更されているのがわかります。
その反面、リアの変更点は少なく、ほとんど変わっていないことがわかります。
一番下の画像は、カムフラージュが取れた状態の初期の頃のイメージ画像です。
出典:http://www.carscoops.com/2015/08/suzuki-prepping-sx4-s-cross-for-mild.html
出典:http://www.motor.es/noticias/suzuki-sx4-s-cross-201625848.html
アクの強いフロントフェイス
より力強く、より頑丈な面持ちとなったフロントのデザインですが、今売れているSUVのデザインを参考にしているようなテイストとなっています。
やはり、目立った変更点ではヘッドライトとグリルでしょう、本当にBMWに似ているなぁと思うデザインとなっています。
出典:http://blog-imgs-96.fc2.com/c/a/r/carinfoj/201607200800439cf.jpg
リア・サイドのデザインは大きく変更なし?
リアとサイドのデザインの変更点はほとんどなく、テールランプで言えばバックランプとウインカーランプが幅が同じで横型になったのと、ストップランプがコの字となったことだと思います。
コの字は今のはやりで、コの字にすることによりワイド感のあるデザインになります。
新型SX4の価格は高い?
元々、SX4の価格は高いと言われていて、月間販売台数も2桁の台数に留まることもあって、もしかしてスズキはSX4を売る気がないのでは?なんて勘ぐってしまうほど人気がないとさえ思えるSX4。
そのSX4の新型車ですが、どの程度の販売価格となるのでか、比較対象として、現在のライバル車種はマツダ・CX-3とホンダ・ヴェゼルあたりがあげられると思います。
現在の価格帯では単純比較するとSX4は両車に比べてもかなりリーズナブル。
しかし、ホンダのヴェゼルはハイブリッド車の4WDモデルでも300万円を切る価格設定だし、マツダ・CX-3も車両価格は高いがクリーンディーゼル補助金と免税も受けられる。
しかも両車は先進技術でもSX4を遥かに凌ぐ機能を搭載している点を考えると、BOOSTERJETエンジンになったとしても単純にライバルの価格帯までの価格アップを容認できるかというとそうはならいように思えてしまいます。
どうしても、SX4だけが割高に感じてしまう。
このことからも、ライバル車より価格設定を低くする必要があると思えるので、現行のSX4からどれくらいの値上げ幅で収めるかが勝負の分かれ目だと思われます。
そのためブースターエンジンを搭載してとしても230~250万円程度になると予測されます。
ただ、SX4はディーゼルエンジンだと海外でも高めなので300万円により近い価格となることが予想されます。