出典:http://www.goo-net.com/catalog/HONDA/VEZEL/10086281/
わくわくゲートと、低燃費のダウンサイジングターボが人気のステップワゴン。
他社製のミドルクラスミニバンがこぞってハイブリッドモデルを主力とする中、ガソリン車でありながら人気のミニバン市場で戦いを挑むステップワゴン。
そのステップワゴンですが販売直後は良かったものの、2016年の販売台数が伸び悩んだことからモデルチェンジを行う可能性が出てきました。
2リッター級のミドルミニバンの中でハイブリッドモデルがないことでも有名ですが、果たして、新型ステップワゴンにはハイブリッド車の設定はあるのでしょうか。
目次
新型ステップワゴン:スペック<ハイブリッドモデル>
- 全長×全幅×全高(mm)
4735x1695x1840 - 最高出力(馬力)
132~150 - JC08モード燃費(km/L)
25~ - エンジン・排気量
1.5L直列4気筒DOHC+モーター
2.0L直列4気筒DOHC+モーター - 駆動方式
FF/4WD - 排気量(cc)
1997 - 乗車定員
7~8名
目標月間販売台数5000台
出典:https://www.webcartop.jp/2015/04/8244/_dsc2181
ホンダがステップワゴンの目標販売台数を月間5000台としているが、2015年の販売当初はモデルチェンジ直後ということで目標を上回る販売台数を記録したが、その後、失速。
ライバル車のトヨタ・ヴォクシーや日産・セレナに大きく差をつけられている状況となっています。
2015年5月のデビューから年末にかけて販売台数は減少し、2016年に入ってからは月間販売台数が4000台を切る時もあった。
販売不振の状況を打開すべく、ホンダがステップワゴンのモデルチェンジに踏み切ります。
得意のハイブリッドがない不思議
ホンダといえば、エコカーではハイブリッド車を多くラインナップさせています。
激戦区のBセグメントではフィットハイブリッド、シャトル(旧フィットシャトル)もハイブリッドモデルですし、SUVで人気沸騰中のヴェゼルやアコードやレジェンドなどの高級車にもハイブリッドモデルがあります。
日産・セレナがミドルクラスミニバンの中でいち早くハイブリッド車を設定して販売台数を伸ばし、その後、トヨタのノア・ヴォクシー(エスクァイア含む)の姉妹車がハイブリッドモデルを投入したのに、得意のハイブリッドモデルを設定しなかったのは、明らかにホンダの判断ミスでしょう。
確かに、わくわくゲートの採用や燃費がよく税金の面でも有利なダウンサイジングターボの採用はわからなくもないですが、時代が時代だけにハイブリッド車の設定は必要だったのではないのでしょうか。
ハイブリッド車をラインナップして巻き返しを図る
そこで、ステップワゴンもいよいよハイブリッド車の投入となります。
現在、予測されるハイブリッドモデルはホンダ独自のエンジンの性能をフルに引き出すi-VTECと、スポーツハイブリッドのi-DCDとの組み合わせを持つハイブリッドシステムの採用が有力視させれています。
ガソリンエンジンの設定もあるとは思いますが、今回のモデルチェンジではハイブリッドモデルのラインナップが必須事項であり、販売台数を大幅に改善する最適な方法と言えます。
では、どのようなハイブリッドシステムとなるのでしょうか。
1.5L直列4気筒DOHC+モーター
出典:http://www.goo-net.com/catalog/HONDA/VEZEL/10086281/
これは、SUV市場でダントツの人気を誇るホンダ・ヴェゼルに搭載されているハイブリッドシステムで、ダウンサイジングしたエンジンの排気量は1.5Lのままでのハイブリッドモデルとなる。
最大馬力は132PSでトルクは15.9Kgfを叩き出し、2リッターNAエンジンと同様のパフォーマンスを発揮するユニットとなる。
ステップワゴンは車重が重いので、このままのデータとなるかは未知数だが、より、低燃費でパワフルなハイブリッドシステムとなることは間違いないでしょう。
2.0L直列4気筒DOHC+モーター
こちらのエンジンは、ホンダ・アコードハイブリッドに採用されているハイブリッドシステムと同様となります。
最大馬力は150PSでトルクは17.2Kgfとなり、ステップワゴンの車重を考慮しても2.0リッターをはるかに超えて3.0リッターNAエンジンと同程度のスペックとなる強力なミドルクラスミニバンとなる可能性があります。
なぜ、ハイブリッド車なのか?
日本は先進国の中でもハイブリッド車の比率が高く、欧州などの海外で主流となっているディーゼルエンジンは忌み嫌われているため、エコカー=ハイブリッド車という図式が成り立ちやすいといえるでしょう。
EV車は電気スタンドの普及というインフラ面と航続距離の問題がありますし、かと言って、クリーンディーゼルはマツダが大きく手がけてはいますが、エコカーの主流とはいえません。
ですので、日本人受けの良いハイブリッド車の投入は必須といえます。
モデルチェンジ後のエクステリアは?
注目のエクステリアの変更点ですが、おそらく、エクステリアの変更は微少となるでしょう。
というのも、今回のモデルチェンジはハイブリッド車の投入がメインとなるからです。
ただ、ベースモデルとは別にスパーダのような流行に沿ったエアロモデルはラインナップに加える必要があるので、ハイブリッドモデルにもスパーダは設定されることが予想されます。
さらに、1.5リッターと2.0リッターの設定にするとなると、ガソリン車と合わせて4種類となりますから、大変は大変だと思いますが、ヴォクシーの販売台数の独走や、セレナのフルモデルチェンジを前に手を抜くことはできないという厳しい状況もありますので、どのクラスにもスパーダのような売れ筋モデルを入れてくるでしょう。
インテリアの変更は?
出典:http://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/
インテリアの変更は、ハイブリッド車になることによってモニター表示などが変更されるため、メーター類などの計器の変更がメインとなるでしょう。
話題のわくわくゲートはもちろん継続採用、セカンドシートで子供が寝ている時でもサードシートの子供が後ろから降りられるように設定されたという便利なインテリアの機能で、ファミリー層には嬉しい設定です。
荷物を下ろす際にハッチを上げる必要がないこともポイントの一つ。
ハイブリッドモデルの採用で燃費性能もヴォクシーやセレナを超えることができ、わくわくゲートなどのホンダ独自の便利な機能が盛り沢山となれば、ミニバンランキングでの急上昇もあり得ます。
燃費性能はヴォクシー以上?ライバル車セレナも超える?
燃費性能については、8月にフルモデルチェンジを行い販売される日産・セレナがヴォクシーハイブリッドの23.8km/Lを超える24.0km/Lを目指すとされているので、25.0km/Lを達成できればミドルクラスミニバン初の25.0km/L超えを達成することになりインパクトはより高いものとなるでしょう。
現行のステップワゴンはガソリンエンジンのみのラインナップとなり燃費性能は17.0km/Lとなり、やはり、他社製のミドルクラスミニバンより燃費性能が低い感が否めない。
だからこそ、パワフルなハイブリッドエンジンに高い燃費性能となれば大きな話題となるでしょう。
安全性能の向上はあるのか
出典:http://www.honda.co.jp/hondasensing/
現行ステップワゴンには、予防安全性能評価において満点で最高クラス「ASV+」を獲得したホンダセンシングが設定されています。
高い安全性能と安心感と快適性を高い次元で達成しています。
新型ステップワゴンにもホンダセンシングの設定が継続されることは確実だと言われています。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
ミリ波レーダーと単眼カメラを融合した高精度な検知機能を持つ衝突軽減ブレーキ。
前走車と対向車、および、歩行者にも作動する。
前走車
ブレーキで衝突回避を支援、作動域は約5km/h以上からと幅広い速度帯となる。
対向車
ステアリングが振動することにより体感警報が作動する。
歩行者
衝突回避をブレーキで支援。
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
ACCは、ミリ波レーダーと単眼カメラで前走車との車間距離を検知する機能です。
適切な車間距離を保ちながらアクセルやブレーキの制御を行い、高速道路での長距離クルーズの負担を軽減。
LKAS(車線維持支援システム)
車両が走行車線の中央に沿って走行できるようにステアリング操作を支援、単眼カメラで管理し、高速道路での運転負担の軽減を図ります。
また、車線を外れるようなことになると、マルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示で警告、あわせてステアリングが振動することにより体感的な警告も行います。
路外逸脱抑制機能
車両が車線を逸脱しそうになるとステアリング振動とマルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示で警告します。
さらに、ステアリング操作を制御し車線内へ車両を戻すようにします。
また、逸脱量が大きいと予測された場合はブレーキを併用して逸脱しないように支援します。
誤発進抑制機能
約10km/h以下で走行中や信号待ちや駐車している時などの停車時に、近距離に前走車などがあることをミリ波レーダーが検知して、急にアクセルペダルを踏み込んだ場合の急発進を抑制。
ブザーとマルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示で警告します。
先行車発進お知らせ機能
信号待ちや踏切での一時停止などの場面で前方の車両の発進をミリ波レーダーで検知、ブザーとマルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示で知らせる機能です。
標識認識機能
道路標識を単眼カメラで認識する。
マルチインフォメーション・ディスプレイ内に表示させることで、標識への注意を促し、安全運転をサポートします。
新型ステップワゴンの価格
新型ステップワゴンのモデルチェンジが行われるとの情報が出た初期の頃は、ハイブリッドモデルの誕生では300万円を下回る価格は難しいとされていました。
特に、アコードに採用されている2.0L直列4気筒DOHC+モーターのエンジンは300万円を超える価格帯が有力視されていました。
ですが、先日決定した日産・セレナのフルモデルチェンジでは、プロパイロットを搭載するグレードで300万円以下に設定するというサプライズが起きましたので、ホンダも追随すると思われます。
さらに、日産・セレナには話題の自動運転技術「プロパイロット」も搭載されているため、後続のステップワゴンはライバル車より大きく乖離する価格帯にするのは難しいと思われます。
ですので、1.5L直列4気筒DOHC+モーターも含めた価格は230~298万円となり、上級グレードでも300万円をギリギリ切る価格帯となるでしょう。