出典:http://i2.wp.com/sport-car.akakagemaru.info/wp-content/uploads/2016/01/2016texigu002.jpg
2008年の販売から、マイナーチェンジを繰り返してきたVWティグアンが8年振りとなるフルモデルチェンジを行う見通しとなった。
排ガス規制で揺れるVW社が、どのような戦略でティグアンを市場に放つのか注目されています。
ボディサイズの変更やPHVの投入など、話題性豊富なティグアンのフルモデルチェンジを追ってみたいと思います。
目次
ボディサイズ拡大でも軽量化を達成
出典:http://openers.jp/article/13766
今回のティグアンのフルモデルチェンジでは、ボディサイズが拡大されることが注目されている。
前モデルより全長60mm、全幅を30mm、ホイールベースを77mm拡大するティグアンは、室内もさらに広くなりラゲッジスペースも615Lに拡大することで、高い利便性を確保することにも成功しています。
通常、ボディサイズや室内スペースの拡大を行うと重量増となるが、今回のティグアンのボディサイズの拡大は50kgの車両重量の軽量化にも成功している。
その理由がプラットフォームの変更にあり、同社のゴルフⅦのプラットフォームである新開発MQBを採用しているからで、このプラットフォームの採用によりボディサイズの拡大と軽量化の両立を達成しました。
これは、国産車で言うと日産エクストレイルに近いボディサイズとなるので、具体的なボディサイズの目安となるでしょう。
新型ティグアンのスペックは?ディーゼルエンジンの設定は?
新型ティグアンの気になるスペックですが、ラインナップは以下のとおりとなっています。
1.4L直列4気筒DOHCターボエンジン
- 全長×全幅×全高(mm)
4,486×1,893×1,632 - 最高出力(馬力)
155 - 駆動方式
FF - エンジン・排気量(cc)
1.4L直列4気筒DOHCターボエンジン - トランスミッション
6速DSG - 燃費性能
13~13.5km/L
2.0L直列4気筒DOHCターボエンジン
- 全長×全幅×全高(mm)
4,486×1,893×1,632 - 最高出力(馬力)
180 200 ※グレードにより異なる - 駆動方式
FF/4WD - エンジン・排気量(cc)
2.0L直列4気筒DOHCターボエンジン - トランスミッション
7速DSG - 燃費性能
13~13.5km/L
2.0リッターディーゼルツインターボ
- 全長×全幅×全高(mm)
4,486×1,893×1,632 - 最高出力(馬力)
220 - 駆動方式
FF/4WD - エンジン・排気量(cc)
2.0リッターディーゼルツインターボ - トランスミッション
7速DSG - 燃費性能
17~21km/L
上記のラインナップとなっていますが、VW社の排ガス規制による一連の問題発覚により、ディーゼルエンジンの日本市場での販売は見送られることとなり、最もハイスペックなディーゼルエンジンの販売はありません。
軽量化といえど、ボディサイズが大きくなったことで空気抵抗などの面でもハイパワースペックのディーゼルエンジン&ツインターボが見送られることになったのは本当に残念な結果ですね。
プラグインハイブリッド(PHV)
出典:http://response.jp/article/2015/09/15/260044.html
注目のPHVモデルですが、昨今では燃費向上の面だけではなくハイスペックスポーツカーにも搭載されているとおり、走行性能や最高出力を向上させるために活用することも非常に有効であるとの認識が広まっています。
ティグアンにおいても、1.4リッターの小型エンジンで218PSですから、ハイパワーユニットとしてPHVのシステムは大きく寄与しています。
さらに、EV走行のみで航続距離50Kmも達成しています。
- 全長×全幅×全高(mm)
4,486×1,839×1,632 - 最高出力(馬力)
218 - 駆動方式
FF/4WD - エンジン・排気量(cc)
1.4L直列4気筒+ターボ+モーター - 燃費性能
1.9L/100Km
新型ティグアンのエクステリア
まず、注目はVW社初となるデュアルLEDヘッドライトを採用したことで、視認性の向上だけでなく、頑丈で力強いデザインの寄与に貢献している。
そのLEDヘッドライトとラジエターグリルを水平に配置、視覚的な効果により数値以上にワイド感を強調したデザインに見せることに成功。
ダブルキャラクターラインを備えたユニークなシルエットとなったサイドビュー、リアは彫刻的な造形とするなど、SUVとしての頑丈で屈強な姿を表現していることも特徴です。
新型ティグアンのインテリア
出典:http://worldcar-ranking.com/2016-volkswagen-tiguan/
今回のティグアンのモデルチェンジは、エクステリアよりインテリアに目玉となる変更があります。
それが、アウディ社が先行して採用するバーチャルコックピットの採用です。
カーナビ画面の他にインフォメーションディスプレイへの切り替えも可能な高性能なバーチャルコックピットは、視認性や使い勝手を向上させるために、インパネがややドライバー向きに設定されていて、デザイン的にもインテリアに溶けこむような一体感もあり、上質なインテリアの演出に貢献しています。
これは、VWグループの高級車種向けのアウディからの技術移植とも言える贅沢な機能と言えるでしょう。
新型ティグアンの価格は?
日本で販売される新型ティグアンですが、2016年10月の販売になるのではないかと言われています。
気になる価格ですが、先行で販売されている欧州の価格帯と、現行のティグアンの価格帯が目安となるでしょう。
その欧州での販売価格ですが300万円を切るベースグレードも用意されていますが、日本での販売価格は342万円からとなり、装備の追加などの付加価値を考えると300万円を切る価格帯は考えにくく、現実的には350万円は超えてくると思われます。