出典:http://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/f-type/index.html
英国発の高級自動車メーカー、ジャガー。
ライバル社のメルセデスベンツやBMWやアウディなどにはない、独自のボディデザインから、日本国内でも人気となっている外車でもあります。
ジャガーのフラッグシップモデルのXJ、XFやXK、オープンモデルのコンバーチブルや、昨今、人気となっているSUVモデルのF-PACEなど、多彩なモデルを有しているメーカーとしても有名です。
そのジャガーですが高額な新車購入時の金額とは裏腹に、リセールバリューが著しく低いと言われているのですがなぜでしょうか。
これだけの高級車ですから、売る時のリセールバリューも、当然、高いように思えますが、果たして、リセールバリューは噂どおり低いのでしょうか?
今回は、イギリスの高級車メーカーであるジャガーのリセールについて調べました。
目次
買取査定実例:ジャガー XJ
出典:http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2015111005161.html
ジャガーの4ドアサルーンのフラッグシップモデルであるXJ。
ライバルとなる他社のモデルも各社のフラッグシップモデルとなり、メルセデスベンツではSクラスであり、BMWでは7シリーズとなる最上級モデルでもあります。
リアシート上まで延びるパノラミックサンルーフは圧巻の一言で、車内の明るさやスペース感を高め十分すぎる室内空間を確保、ジャガーを保有することの満足感をさらに高める工夫がなされています。
グレードの上位モデルでは、XJオートバイオグラフィーは車両本体価格で2,000万円以上のプライスが付くグレードとなります。
2014年の年式のモデルでは、廉価グレードのラグジュアリーでも1,000万円弱の車両本体価格となりますから、結果としてリセールは高いとはいえないでしょう。
年式 | グレード | ボディーカラー | 走行距離 | 査定時期 | 査定相場 |
---|---|---|---|---|---|
2014年式 | XJ ラグジュアリー | グレー | 0~1万km | 2016年09月 | 4,151,000円 |
2013年式 | XJ プレミアムラグジュアリー | ホワイト | 3~4万km | 2016年09月 | 4,593,000円 |
2012年式 | XJ ラグジュアリー | ホワイト | 6~7万km | 2016年06月 | 2,438,000円 |
2011年式 | XJ ラグジュアリー | パープル | 4~5万km | 2016年06月 | 2,639,000円 |
2007年式 | XJ 4.2 エグゼクティブ | ブラック | 6~7万km | 2016年05月 | 908,000円 |
2003年式 | XJ スーパーV8 | シルバー | 2~3万km | 2016年05月 | 739,000円 |
買取査定実例:ジャガー XF
出典:http://www.autocar.jp/firstdrives/2015/08/17/133987/
ライバル車であるメルセデスベンツEクラスやBMW5シリーズにい対抗するモデルがジャガーXFです。
他社より後発モデルだけに、2t超えの車重のメルセデスベンツEクラスや、BMW5シリーズの1.7~1.9tより車重は軽量となっています。
人気となっている2.0Lの直列4気筒ターボディーゼルエンジンはBMW523Dと比較すると、加速感やトルク感も十分の上だと感じさせる性能を誇っています。
そのXFですが、3.0プレミアムラグジュアリーで2013年式のモデルは車両本体価格は745万円となるため、乗り出しを考えるとこれより安くなることは考えにくいので、下記の表から見ると3年落ちのモデルでもリセールバリューは50%にも満たない結果となっています。
よって、ジャガーXFのリセールは決して高くはない、ということが言えるでしょう。
年式 | グレード | ボディーカラー | 走行距離 | 査定時期 | 査定相場 |
---|---|---|---|---|---|
2013年式 | XF 3.0 プレミアムラグジュアリー | ホワイト | 1~2万km | 2016年08月 | 2,992,000円 |
2012年式 | XF 3.0 プレミアムラグジュアリー | ブラック | 3~4万km | 2016年08月 | 2,392,000円 |
2011年式 | XF 3.0 ラグジュアリーリミテッド | 紺 | 2~3万km | 2016年03月 | 1,695,000円 |
2008年式 | XF 3.0 ラグジュアリー | ブルー | 0~1万km | 2016年05月 | 1,686,000円 |
買取査定実例:ジャガー Sタイプ
出典:http://www.carsensor.net/catalog/jaguar/s-type/F001/
現在のジャガーとは異なり、日本車と同様の右ハンドルモデルのみの設定だったジャガーSタイプ。
丸目4灯のヘッドライトのデザインも特徴的で、一時期、ジャガーのモデルで見ることが多かった時期もありましたが、Sタイプは2008年に販売を終了しました。
当時の車両本体価格600~700万円ほどの高級車の買取相場は、何と、すべて買取相場が50,000円以下となっているから驚きの結果と言えるでしょう。
10年落ちモデルとはいえ、この買取相場ではお世辞にもリセールが良いとはいえませんし、乱暴な言い方をしてしまえば新車価格から考えると、ほとんど価値がない買取相場となってしまっているのが現状です。
年式 | グレード | ボディーカラー | 走行距離 | 査定時期 | 査定相場 |
---|---|---|---|---|---|
2005年式 | Sタイプ 3.0 V6 | ブルー | 2~3万km | 2016年08月 | 50,000円以下 |
2005年式 | Sタイプ 4.2 ソブリン | ブルー | 8~9万km | 2016年03月 | 50,000円以下 |
2005年式 | Sタイプ 2.5 V6 | シルバー | 8~9万km | 2016年06月 | 50,000円以下 |
2003年式 | Sタイプ 3.0 V6 | グリーン | 6~7万km | 2016年05月 | 50,000円以下 |
ジャガーF-PACEは救世主となるか?
出典:http://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/f-pace/index.html
リセールが低いと言われるジャガーですが、日本は国産メーカーのリセールが異常に良すぎるとは言われてはいるものの、日本市場が魅力的な市場であることはわかっていますから、何とか、新車販売を軌道に乗せるためにもイメージアップを図る策を考えているはずです。
それが、ジャガーF-PACEの登場とリンクします。
ジャガーが生産したF-PACEは、ジャガーとしては初のSUVモデルとしてデビューしました。
ジャガーが初のSUVを販売するということだけでも話題性は抜群ですが、さらに、このF-PACEはただのSUVというだけではなく、まさに、ジャガーが社運をかけて開発・生産したSUVなのです。
その証拠に、開発当初からライバル社の車名を公表してしまうくらいの意気込みでライバル車を超えるSUVを生産すると宣言していたジャガーは、当初、BMWのX4を超えるSUVを開発する予定だったのがポルシェ・マカンが開発されたことで、それまでの開発方針を撤回、マカンを超えるSUVを造るために開発されたのがF-PACEなのです。
これだけでも、ジャガーのF-PACEへの本気度がわかるというものです。
F-PACEはSUVでありながら極めてスポーティ
それと、F-PACEは、ジャガーが最も高い動力性能を誇るスポーティモデルであるF-TYPEを基礎として開発・生産されたモデルでもあります。
ジャガーではF-PACEはただ単にSUVという車だということだけではなく、ジャガーのリアルスポーツF-TYPEからの走りのエッセンスが注入されたという、SUVというタイプの車とは噛み合わないようなコンセプトの元に開発されたという車であり、他社製のSUVとは一線を画すSUVでもあるのです。
その動力性能は380PS(V6 3.0リッター スーパーチャージドガソリンエンジン)を叩き出し、ディテールではひと目でジャガーと分かるようにテールランプはF-TYPE同様の形状となっており、ヘッドライトの形状などもひと目見てジャガーとわかる造りこみとなっています。
とかく、SUVは流行りのデザインとその頑丈な面持ちからのタフさが好評となっていて、その地上高の高さからも走りの性能は二の次になりがちですが、ジャガーF-PACEは、そんなSUV市場の中でも走りも楽しめる数少ないスポーティモデルだといえるでしょう。
リセールバリューの向上もそうですが、ジャガーが、より、日本市場でシェアを拡大していくにはF-PACEの今後の売れ行きが大きな影響を与えそうです。
F-PACEはジャガーの救世主となるのか?今後の動向が気になるところです。
ジャガーを高く売るには?
出典:http://autoc-one.jp/news/2904650/
ジャガーSタイプの買取相場はやや大げさかもしれませんが、ただ、今回取り上げた3モデルを通してみても、ジャガーのリセールは決して高いとはいえません。
特に、最上級モデルであり4ドアサルーンのフラッグシップモデルでもあるXJの下落幅は大きく、リセールの悪さが際立っています。
新車価格が高額なだけに、売る方としても納得のいく形で売りたいのと思うのは当然ですが、このようなリセールの状況では売るに売れないなんてこともあるのではないでしょうか。
ただ、外車は維持費も高いですし修理する費用も高額となりやすいので、買取価格が安くても投げ売りのような状況もあるのかもしれません。
このような状況では高く売ることは難しいと言わざるを得ません。
できれば、流通経路を確保している専門店などに売りたいところですが、業者側がこのような状況を把握していないわけはないので、できるだけ安く買おうとしてくるのは想像に難くないです。
では、このような状況でも買取業者の思うままにならないように、少しでも高く売るようにする工夫はできないものでしょうか。
ジャガーを高価買取してもらうには多くの買取店で査定を
専門店で売るというのは間違っていませんし、できるだけ高く売りたいと思うならば1社のみで査定を終えてはいけません。
できるだけ多くの買取店で査定を受けるべきであり、複数の買取店の査定相場を比較して競合させる状況を作り出す必要があります。
現在では昔とは違い、国内の大手買取店でも外車の買い取りを行っている買取店も多くありますので、このような大手買取店をうまく利用しながら競合させるのが、最も高価買取を達成する方法としてふさわしいといえます。
ですが、買取店を一日に何店も回ることは難しいですし時間的にも困難です。
ぞのような状況から、インターネット無料一括査定を利用した査定方法が人気となっています。
買取店最大手のガリバーでは、ベンツ・BMWなどのお馴染みの外車をはじめ、ポルシェやフェラーリの買い取りも行っていますし、買取店の老舗アップルでもBMWやベンツ、ジャガーの買い取りにも対応しています。
その他にも、ビッグモーターやカーセブンやカーチスなどの大手買取店でも査定対応可能です。
現在ではこのように、国内で信頼性の高い大手買取店でも査定には対応していますから、より、多くの買取店に競合させるために一括査定を利用するのがベストな方法だといえるでしょう。
結局、専門店に売るのならば、大手買取店に査定を申し込んでも無駄だと思えますが、例え、結果的に専門店に買い取りを依頼することになっても、足元を見られるようなことにならないように予防線を張っておくこともできますし、査定額をアップさせるための材料としてもいかせるので決して無駄にはなりません。
一見、大手買取店での査定は意味がないように思えますが、これで、できるだけ多くの買取店に査定をしてもらったほうが良いと案内した理由をわかってもらえたと思います。
愛車の査定相場を知るにも一括査定は有効な方法でもありますから、まずは、インタネット無料一括査定に申し込んでみると良いでしょう。