車を購入する際には車両本体価格とあわせてかかる諸経費を支払う必要があります。
諸経費には自動車取得税や自動車重量税、自動車税や消費税などの税金のほか、納車費用や各種代行費用などもかかることがあります。
その中で、あまり正しく認識されていない費用としてリサイクル税があるのですが、このリサイクル税とはどのようなものなのでしょうか?
また、リサイクル税を払う時期や戻ってくる場合はどのようなケースで戻ってくるのか?
リサイクル税についてまとめました。
目次
リサイクル税とは?いつ誰が支払うの?
リサイクル税とは、車を廃車にする際にリサイクルさせるために必要な費用で以下の3つのものを処分する際に使われる費用のことです。
リサイクル税の内訳はこのようになっています。
リサイクル税の内訳・内容は?
シュレッダーダスト
- 舗装材などにリサイクル(ガラスなど)
- 熱エネルギーとして再利用(ウレタン繊維)
エアバック類
- 金属部分は資源として再利用
- 安全に適正処理
フロン類
- 無害化処理
これらを自動車メーカーや輸入業者が引き取り廃車のする際に、正しくリサイクルして適正処理するために使われます。
新車購入時に当該車両の所有者が支払う費用であり、車種やエアコンの有無、エアバッグ類の個数等の要素から自動車メーカーや輸入業者が一台毎に設定しており、およそ6,000~18,000円程度と言われています。
ですので、リサイクル税は一律ではなく車1台1台で別々の料金となっていますので、詳しくは車を購入した際の見積書で確認するようにしてください。
リサイクル税を支払うのは新車だけ?中古車の場合は?
新車購入時に税金などの諸経費とあわせて支払うリサイクル税ですが、中古車を購入する時にも支払う必要があるのでしょうか?
リサイクル税は車が販売された時に車検証上の所有者が支払うになっています。
リサイク料金は字のごとく車をリサイクルする時(廃車にする時)に使われますので、中古車の場合は販売される直前まで前オーナーが支払っていたことになっていますので、所有者が変更された場合に次の所有者から受け取ることになります。
ですので、中古車で購入した車のリサイクル税は中古車を購入した購入者が支払うようになります。
リサイクル税は還付される?
リサイクル税は車を廃車にした際の処分にかかる料金を前納するシステムですから、車を売却した際にはリサイクル税は戻ってきます。
正確には、戻ってくるというよりは次の所有者から受け取る形となります。
ですが、通常、車の売買は個人対個人では行われることが少なく買取店や下取りに出す形となりますので、買取店やディーラーから受け取ることとなりますが、査定額に含まれていることもあるのでチェックが必要です。
買取査定を受けた際には必ずここをチェック!
買取店で車の買取査定を受ける際には、リサイクル税のように戻ってくるものもあります。
自動車税もリサイクル税と同様、車を売却した際に残存期間によって戻ってきますが、買取店では買取査定に含まれている場合がありますので、買取査定を行う際にきちんと確認しておきましょう。
中には、ユーザーが還付される自動車税の存在やリサイクル税のことを知らないと見ると説明すらしない買取店もあるので、そのような買取店はあまり信用しないほうが良いでしょう。
これらの自動車税やリサイクル税など戻ってくる金額に対して、買取査定に含めて買取額の査定をするのか、買取額とは別にするのか事前に説明するような買取店は信頼がおけると言えるでしょう。
このような知識を持っておくことで、買取店が優良かどうかの判断にもなる場合がありますので、還付されたり戻ってくる費用に関してはしっかりと把握しておくようにしましょう。