q7
出典:http://carcast.jp/4524

メルセデスベンツやBMWなどのライバル社と同様に、日本で高い人気を誇る輸入車と言えばアウディがあげられます。

メルセデスベンツSクラスやBMW7シリースにはアウディA8、MクラスやX3にはQ7やQ5、Cクラスや3シリーズにはA4と、あらゆる種類の車で販売合戦を繰り広げています。

このような高級車は、当然ですがグレードによっては1,000万円を超えるグレードも存在している車でもあります。

ですが、これらの高級車のリセールが著しく低いと言われています、それは、本当なのでしょうか?

今回は、ドイツの高級車メーカーアウディを調べてみました。

買取査定実例:アウディ A8

a8
出典:http://carcast.jp/7558

アウディの最強級セダンであるA8。

2011年式のA8はベースモデルでも車両本体価格が960万円前後だと考えると、値落ち幅が大きく、とてもリセールが高い車とは言えません。

グレードによっては車両本体価格が1,000万円を超えるような車ですから、乗り手を選ぶ車ですし、かと言ってフェラーリやランボルギーニのようなスペシャリティな車でもないところが、そのままリセールの評価につながっている要因だと思われます。

ライバル車のメルセデスベンツやBMWも、大排気量のSクラスや7シリーズの下落幅が大きくなる特徴があるようですから、アウディも同様だということが言えるのでしょう。

あと、車のタイプ別では、現在、最もリセールが低くなりやすいセダンということも原因だと思われます。

年式グレードボディーカラー走行距離査定時期査定相場
2011年式A8 4.2 FSI クワトロホワイト5~6万km2016年07月3,260,000円
2010年式A8 4.2 FSI クワトロ スポーツパッケージホワイト6~7万km2016年06月1,136,000円
2008年式A8 4.2 FSI クワトロ コンフォートパッケージブルー7~8万km2016年07月903,000円
2005年式A8 L6.0 クワトログレー7~8万km2016年07月857,000円
2005年式A8ブラック7~8万km2016年04月881,000円
2011年式A8 4.2 FSI クワトロブラック13~14万km2016年08月1,836,000円

買取査定実例:アウディ Q5

q5
出典:http://carview.yahoo.co.jp/article/scoop/20110623-20100906-carview/

日本国内のSUV人気も追い風となっているアウディQ5。

ポルシェ・カイエンや、メルセデスベンツMクラス、BMWX3などがライバルとなりますが、どれも高級車なのに人気となっているので街中でも見かけることも多いです。

アウディQ5は、新車価格が600万円前後の車両ですから、3年落ちだったら半分のリセールである50%は欲しいところですが、こちらもA8同様、リセールが特別良いとはいえない状況です。

A8よりはリセールが見込めるようですが、やはり、トヨタのハリアーなどと比較すると大きな差があるように思えます。

国産のリセールバリューが良すぎると言われてもいますが、購入する時の価格を考えると、このリセールでは少し寂しい感じもしますね。

年式グレードボディーカラー走行距離査定時期査定相場
2014年式Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージブラック0~1万km2016年08月1,987,000円
2013年式Q5 3.0 TFSI クワトロブラック1~2万km2016年08月50,000円以下
2013年式Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージグレー2~3万km2016年06月1,846,000円
2009年式Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージグレー5~6万km2016年05月2,302,000円
2009年式Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージブラック7~8万km2016年06月1,635,000円

買取査定実例:アウディ A4

a4
出典:http://response.jp/article/2016/02/08/269396.html

アウディのミドルクラスセダンであるA4。

ミドルクラスと言っても新車価格は500万円近い価格となりますから、3年落ちで250万円程度のリセールを達成したいところです。

ですが、下記の表を見てもらえばわかりますが、A8ほどではないですが2013年式の3年落ちのリセールが50%に届いていないことがわかります。

やはり、セダンということもあるのでしょうか、十分なリセールとは言えないです。

5年落ちモデルでは20%のリセールを達成しているものもありますので、国産車を購入する際の残価設定プランなどと比較すると悪くはないというところですが、決して、リセールが高いともいえません。

年式グレードボディーカラー走行距離査定時期査定相場
2013年式A4 2.0 TFSIブラック1~6万km2016年06月1,927,000円
2012年式A4 2.0 TFSI Sラインパッケージホワイト5~6万km2016年09月1,537,000円
2011年式A4 1.8 TFSIホワイト6~7万km2016年07月623,000円
2010年式A4 2.0 TFSI Sラインパッケージホワイト0~1万km2016年07月1,642,000円
2007年式A4 2.0 TFSI クワトロ アトラクショングリーン7~8万km2016年05月303,000円
2005年式A4 2.0 SEホワイト2~3万km2016年08月346,000円

アウディのリセールはアウディに聞け

これまで、調べてきた結果を見るとアウディのリセールは決して良いとはいえません。

特に、セダンのフラッグシップモデルであるA8の下落幅は非常に大きく、新車価格が1,000万円以上したものが3年落ちでもリセールが50%も付かないというのは国産車種のリセールに慣れている、我々、日本人にとっては驚きの結果だといえるでしょう。

ただ、買取事例もごく一部のものだけなので、すべてが調べてとおりだとは言えないわけですし、これだけでは判断できない側面もあります。

そこで、一つ、判断材料を増やしてみたいと思います。

その参考になるものが、アウディのディーラーが行っている「Audi Trade Back Program」です。

メーカーやディーラーもリセールが良い車種を選定している

「Audi Trade Back Program」とは、どのようなシステムなのでしょうか。

このアウディの「Audi Trade Back Program」は、新車で購入したアウディ車の3年後の下取り価格を保証するプログラムです。

つまり、新車購入時に3年後の買い替え時の残価を保証するというシステムです。

ちょうど、国産車の残価クレジットと似ているようなシステムとなります。

ただ、アウディでは販売している全車種に適用しているのではなく、アウディ側が「Audi Trade Back Program」の適用を受けることのできる車種を選定しているのです。

ですから、この「Audi Trade Back Program」が適用されない車種はリセールが悪く、適用される車種のリセールは悪くないということです。

なぜなら、A8のような新車販売価格が高額なのに3年後にリセールが50%に満たないとわかっている車種を適用車種にはしないからです。

理由は簡単です、50%で引き取った後にその価格以上で売れないからです。

ですので、アウディをこれから購入しようとしている方は、売却する時のリセールが気になる方は「Audi Trade Back Program」の適用を受けられる車種にすれば良いかもしれません。

ただし、次回もアウディで新車を購入することが前提ですので、他の買取店などの査定は「Audi Trade Back Program」より低くなることは確実といえます。

アウディを高く売るには?

ttroadster
出典:http://jp.autoblog.com/2014/09/29/audi-tt-tts-roadster-paris-official/

このように、アウディは新車価格が高いわりにはリセールが低くなりがちで、人気のSUVであるQ5などでも十分なリセールが付いてくるとは言えない状況ですから、売却する時には工夫が必要です。

アウディを乗り継いでいくということであれば、先ほどの「Audi Trade Back Program」を利用していけば良いのかもしれませんが、アウディから国産車へ乗り換える時などには「Audi Trade Back Program」は使うことができません。

しかも、国産ディーラーへ下取りを出すと、驚くほど安く買い取られてしまいます。

アウディを購入したことを後悔しないためにも、できるだけ高く売る工夫が必要です。

では、アウディを高く売るにはどうしたら良いのでしょうか?

アウディを高く買い取るのはディーラーでも専門店でもない

「Audi Trade Back Program」を利用すれば高く売れますが、これは、繰り返し言うようですが、アウディの新車購入が前提での保証ですので、まず、他社では3年落ちモデルに50%のリセールがつくことはないでしょう。

ただ、大切に乗ってきた愛車ですから、できれば高く売りたいですよね?

そこで、おすすめするのがインタネット無料一括査定です。

一括査定といえば国産車のみの買い取りだと思う人もいるとは思いますが、現在では、アウディやメルセデスベンツやBMWなどの外車の買い取りも行っています。

買取店最大手のガリバーでは、外車や輸入車専用の買取店もありますし、ビッグモーターやアップルなどの老舗買取店も外車の買取強化車種をホームページに掲載しています。

ガリバーはBMW、ベンツ、アウディ、ポルシ、フェラーリ、アストンマーティンなど、アップルではBMW、メルセデスベンツ、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲン、オペルなど、ビッグモーターでは外車全般を買取強化しています。

このように、国産買取店でも買取査定は可能ですから、より、多くの買取店に競合させるために一括査定を利用すると良いでしょう。

例え、専門店に売るとしても、愛車の査定相場を知っていることによって安く買い叩かれるようなことがあれば売るのをやめればよいですし、誠実に対応してくれる専門店とは買取額のアップのための材料にもできます。

ですので、国内大手の買取店に売ることにならなくても決して損することはありません。

むしろ、一括査定を利用せずに買取相場を把握しておかない方が買い叩かれる危険性が高いといえるでしょう。

まずは、愛車の正しい価値を知るためにも一括査定を利用することがベターでしょう。