車を購入する際に考えなくてはならないのが購入金額や予算です。
日々の生活の予算を削ってまで車にお金をかけるわけにもいかない、それが現実だと思います。
では、車の購入代金は年収の何パーセントまでにするのが妥当といえるのでしょうか。
購入後の維持費についても考えながら、シュミレーションしてみたいと思います。
目次
自動車の購入代金と年収の割合の目安
よく、車の購入代金は年収の何パーセントまでが目安となるのかという議論がされますが、多くの場合、最大でも年収の半分程度だと言われています。
理想としては、1/3程度が良いとも言われていて、なるべく購入代金が大きくならないようにすることが重要だと言われています。
単純に計算すると、年収が1000万円程度の高所得者であれば500万円くらいの車が購入できますし、理想としては330万円くらいの車の購入となります。
年収比の最大50パーセントと言われる予算も状況次第
ただ、各家庭ごとに給与や支出、生活基盤が違いますから、ただ単純に年収の50パーセントまで許容できるかといったらそうではありませんよね。
月々に支払わなければならない費用、俗にいう固定費は様々な費用があります。
携帯電話の費用やネット回線費用、住宅ローンもありますし子供の教育ローンなどの固定費がある家も多いと思います。
ですので、これらの固定費を差し引いても収支がプラスになるような予算組みが必要ですし、できれば、急な出費に備える預貯金も確保したいところです。
では、各家庭で車の購入資金と予算などの計算方法としてベターなものはどのような方法でしょうか。
まず、車の維持費を管理する
まずは、車の維持費をすべてきちんと管理することからはじめます。
どのように管理するかというと、すべての費用を月割で判断するようにすることが第一となります。
車を維持するには、いろいろな維持費がかかりますから、月平均の金額にした上で給与と比較しながら無理のない予算を組むようにするのがベストです。
1:自動車税
自動車税は12ヶ月分のお金を支払いますので、この金額を12等分します。
2000CCの車であれば年額39500円ですから、これを12等分すれば月々の自動車税がわかります。(39500円÷12ヶ月=約3292円)
2:自動車保険
自動車保険は、契約方法により金額が大きく異なってきますので一概にはいえませんが、わかりやすく年額50000円程度とします。(50000円÷12ヶ月=約4167円)
3:車検費用
車検は通常2年に一度ですので、車検にかかった費用を24等分します。
車検費用が10万円のケースでは(100000÷24ヶ月=約4167円)
4:月々の駐車場代金
駐車場代金は一般的には月々の支払となりますので、そのまま計上します。
駐車場代金が15000円でのケースでは、そのまま15000円です。
5:オイル交換費用
走行距離が年間1万キロ程度でのオイル交換は、年に二回程度となると思いますので1回5000円程度だとすると(5000円×2回=10000円÷12ヶ月=約834円)
6:ガソリン代
ガソリン代は、車の維持費の中でも大きなうウェートを占めているものの一つです。
ハイブリッド車やEV車ではほとんど給油しないということもあるのかもしれませんが、未だ、多くの方がガソリン車に乗っていることを考慮して、ガソリン代を計算しますと(ガソリン車2リッタークラスのミニバン:6000円×2回=12000円)
車の費用の大部分を占めるローン代金
そして、ここに購入する車のローン代金が加わるわけです。
ローン代金の目安は、車を購入する際に売却する車の時のローン代金が目安となりやすく、比較しやすいですし家計簿も計算しやすいので、大きくかけ離れる金額となるローンを組むのはオススメできません。
今までの車の月々のローンが3万円であれば、新しい車を購入する際にも3万円程度のローンを組むようにすると良いでしょう。(月々のローン30000円)
このケースでの維持費の合計金額は?
- 自動車税:3292円
- 自動車保険:4167円
- 車検費用:4167円
- 駐車代金:15000円
- オイル交換:834円
- ガソリン代:12000円
- 車のローン:30000円
合計金額:69460円
車の維持費を考えただけでも、これだけの維持費が月々にかかっていることになります。
これに、日々の生活で使用する水道光熱費や携帯電話やネット回線費用、固定電話の費用や住宅ローンなどのお金がかかりますので、ただ単純に年収の半分とか1/3とかと決めつけるのは危険であると思います。
反面、頭金などが潤沢で月々の支払額が楽なケースでは、年収の半分程度の金額を車の購入代金にすることも可能かと思います。
大きなうウェートを占める維持費の他、生活にかかる固定費なども頭に入れて車を購入する予算を立てることが重要となります。
維持費は大事だけど売る時のことも考える
車は、人気車もあれば不人気車や販売台数自体が少ない車などもあります。
ですので、購入する際には売却する時に少しでも有利な人気車を選んでおくことも重要な要素の一つ。
俗に、リセールバリューと呼ばれるもので、車には売る時に有利な車(高値売却しやすい車)となかなか値段が付きにくい車とがありますので、購入する際には、購入検討している車のリセールバリューにも気をつけて購入すると良いでしょう。
購入しても乗れないようなローンは組まない
無理なローンを組み、クルマに乗る時間もなくローンのために働いている人がいますが、こうなっては何のために車を購入したのかわからなくなってしまいます。
購入した車のために働き通しでは本末転倒です。
あと、ローンを組む時にはなるべく頭金を用意して、おおよその売却時期までにローンが終わっているように計画できると、尚良いでしょう。
新しい車を購入する際には、今乗っている車のローンが残っていると圧倒的に不利です。
ローン残債がある場合は、これまでのローンを一度完済する必要がありますので、下取りや買取りで値段がついてもその代金からローン返済されますので、頭金に使用しようにも場合によっては手元にお金が残らないこともあります。
できれば、売却する車のローンが終わってから車の買い換えをしましょう。