車の買取査定では、季節要因によって買取金額が高くなる時期や低くなる時期とがあります。
繁忙期である決算期直前の1~2月、中間決算の時期の9月の前の7~8月には車の流通量が活発となる時期ですので、車買取店の買取金額も高くなる傾向があります。
このように、通年で見た時期的な要因もありますが、もっと短いスパンで見ても買取金額が上下する要因があると言われています。
それが、査定を行う日の天気と時間帯によって買取金額が変わってくるというものです。
査定する日は雨の日が良い?反対に、快晴とも言える晴れの日が良いのか?
時間帯は日中が良いのか、夜の時間帯が良いのか?
これらの要素が買取相場に与える影響を調べてみました。
目次
天気が与える買取金額への3つケースの影響
車買取査定では、天気が査定結果に影響をあたえる場合があります。
査定時には天気は関係ないように思えますが、どのような影響があるのでしょうか?
晴れ(曇り)・雨・雪の3つのケースで、買取査定に与える天気の影響をまとめました。
1:天気が晴れ(曇り)の場合
天気が晴れである場合は、車のボディーをきれいにしておくと印象が良くなるのは容易に想像できますよね。
よく、車の買取査定を受ける場合は査定前に洗車しておくことをすすめる意見が多いのですが、主に、査定士が見た時に車の印象を良くするために効果があるからだと言われています。
確かに、車がピカピカにきれいになっていれば印象は良くなりますから、査定士も車を大事にしていただろうと思う可能性も高くなりますので査定もスムーズに進んでいくでしょう。
車体が全体的に汚れている車と、きれいに洗車された車とで、査定士がより厳しく車をチェックをする車はどちらなのかは言うまでもないですよね?
それに、外装以上に内装は重要です。
なぜなら、車はパッケージングされているものですから、快適に使用するには内装がきれいな状態でないといけないからです。
自分の愛車の状態に自信がある方は、査定を受ける日は晴れの日を積極的に選ぶと良いでしょう。
内装もきれいで車内臭もなく、外装にも傷がない状態ならばピカピカに洗車をして、査定士に車の状態をアピールしたほうが良いでしょう。
晴れの日は、車の見栄えを良くする効果があるのですから、きれいな車が高い評価をより受けやすくなるのは容易に想像できます。
2:天気が雨の場合
実は、車の買取査定で高額査定を実現するには雨の日が有効だという意見が多いです。
なぜ、そのような意見が多うのかというと車の傷やヘコミなどの判別が難しくなるからなのです。
通常、車を売るための査定を行う場合は、車のオーナー側も好んで雨を選択したりはしません。
なぜならば、車の買取査定は立ち会い査定をする必要があるので、天気が悪い日は嫌われる傾向が高いからです。
誰だって、濡れながら車の買取査定なんてしたくないですよね?
ですが、この”傷を判別しにくい”ことや”ヘコミを発見しにくい”状況をうまく利用しようとするオーナーもいるのも事実で、このように天候が悪い日にあえて査定をして、高値で愛車を売るように考える人もいます。
傘さしていれば濡れないのでは?と、思う人もいると思いますが、査定士は傘をさしながら査定を行えません。
傘をさして査定をすることができない理由は、傘の先端の金属部分が車に接触すると場合によっては傷がつくことがあり、トラブルの元になるからです。
査定士は、カッパなどの雨具を使用して査定を行うので、まつ毛に水のしずくがしたたり視界をさえぎることも正確な査定をすることを妨げます。
特に、雨の量が多いと車の下回りをチェックするのが大変になりますので、傷やヘコミなどを目立ちにくくするためには雨の日に査定を行うのが良いかもしれません。
3:天気が雪の場合
雪の日の査定は、買取店にとって一番大変な査定となります。
特に、東北地方や北海道などの寒冷地では、ワンボックス車でも雪に囲まれてしまうほど雪が積もる場合もあります。
私自身も、数年前に札幌市へ行った時に、軽自動車のワンボックス車が雪の壁に四方八方を囲まれている様子を見たことがあります。
このような状況は大げさなケースかもしれませんが、雪が車に積もってしまうことなどは雪が少ない関東地方などでも数年前にはあったことであり、そう考えると、事前に予定していた査定日に雪が降ることだってあるわけです。
ですが、オーナーから査定の中止を言われないまでは、買取店は査定に行きますので雪の日に査定することもあります。
大変なのは、上の画像のように車体に雪が積もってしまうケースで、手で雪をかき降ろして査定を行うので査定士は手がかじかんでしまいますし、車の車体の積雪が多いと車を移動させることもできないので、下回りのチェックは、ほぼ、まともにできないそうです。
ですので、査定士も辛めの査定結果を出しやすくなってしまうようです。
このような理由から、雪の日の査定は、車のオーナーにも査定士にも良いことはありませんので、できれば避けたほうが良いでしょう。
時間帯が与える買取査定への4つの影響
それでは、天気ではなく、一日の内の時間帯での査定への影響はあるのでしょうか?
日中に時間が取れない方は、夜に査定をする方もいると思いますが、夜の査定は有利なのか不利なのか。
このあたりを調べてみました。
1:時間帯が午前中の場合
買取店が最も査定しやすいと言われる時間帯であり、売却の成約までに可能性の高いオーナーへアプローチする時間帯でもあります。
多くの買取店が10時開店が多いと思いますが、一括査定などで査定相場を調べた後に、もう一押したい場合などは午前中から買取店を回ったほうが良いです。
ですが、午前中の買取店は時間がたっぷりとあるので粘り強く交渉してくる時間帯でもあります。
他店に行かれたくなので、即決を迫ってくる査定士が多いのもこの時間帯でしょう。
ですので、先ほども言いましたが買取店回りをする場合は、一括査定などで愛車の査定相場を確認した上で買取店回りを行ってください。
愛車の査定相場を把握しない状態で査定をすると、必ずと言っていいほど即決を迫られます。
なぜなら、あなたは愛車の査定相場を知らない状態なので、査定士は自分の言い値で交渉できると判断するからです。
ですが、事前に、一括査定で査定相場を調べておけば、安い査定相場を言われたら断れば良いので安く買われることはなくなります。
買取店回りの前には、一括査定で愛車の価値を把握しておきましょう。
2:時間帯が午後の場合
買取店回りをする予定でもない場合は、一般の方は午後から査定することが多いようです。
特に、休みの日に査定に行く場合は、ゆっくりと起きて午後から行くパターンが多いからです。
その証拠に、多くの方が休みとなることが多い週末には、店舗での査定が混み合っているような人気店舗では、待たされることもあるようです。
そうすると、必然的に時間がなく、じっくりと商談することが難しくなる場合もあります。
ですので、査定を行う際に店舗が混み合っている場合は、あまり縁がないと思ったり、事前に行った一括査定の査定相場からかけ離れているような安値を提示された場合は、すぐに、撤収したほうが良いです。
店舗にこだわるよりも、高く売ることにこだわったほうが良いですし、最終的な目的はそこですよね?
別の店舗に行けば空いている場合もあるかもしれませんし、混んでいる店舗より高値が付く可能性もあるからです。
買取店回りをする場合は、午後の時間は積極的に他店に行くようにしましょう。
3:時間帯が夕方の場合
夜は暗いし、まともな査定が受けられそうにないが、できれば、車の傷などが目立たない時間帯が良い。
そう思う方には、夕方の時間帯がおすすめです。
夕方と言っても漠然としていますが、季節にもよりますが、概ね17~18時位だと思ってください。
この時間帯は、夕日が指すような時間帯となると車の傷やヘコミなどの外傷が目立ちにくく、わかり辛い時間帯となります。
それと、午前中や午後に査定をして見込みがありそうなオーナーへの連絡をする時間帯でもありますし、この時間帯からくる査定の対応などにも追われますので、買取店によっては忙しい時間帯になるケースもあります。
月末などの追い込みの時期で、買取台数のノルマに届いていない査定士との交渉となると、オーナー側から見たらうまみのある交渉ができるかもしれません。
査定士にとって、夕方や夜の時間帯はノルマを達成するのに重要な時間帯になる場合もありますから、思わぬ高値が出る可能性もないとは言い切れないでしょう。
4:時間帯が夜間の場合
昔から、車体の傷やヘコミを隠すには夜間が有効だと言われています。
ですが、買取店の店舗はキレイなお店が多いですし照明設備も整っていることが多いので、一概には言えないです。
車のボディーカラーによって有効かもしれませんが、買取店の店舗では夕方の時間帯のほうが良いかもしれません。
ですが、店舗外ならば有効なケースも多いです。
特に、照明がなく薄暗い駐車場などでの出張査定では有効で、このような時間帯に査定をすると傷やヘコミがわかり辛くなるといえるでしょう。
ですが、車の状態に自信がある場合は日中に査定を受けることをおすすめいたします。
高く売るには時間帯も天気も関係ない?
これには多少の語弊があるかもしれませんが多少の違いはあるにせよ、愛車を高く売るには、結局、時間帯や天気の影響はありますが影響は微小です。
車を高く売るには、このような状況を利用するために時間を費やすよりも確実な方法があります。
それは、買取店の査定士に「高くてもいいからあなたの車を売ってください!」と、言ってもらうことです。
それには、実際に査定を受ける前に愛車の正しい査定金額を知っておく必要があります。
なぜなら、査定相場に納得がいかないと思っても、愛車の査定金額を知っていないと交渉もできないからです。
それには、インターネット無料一括査定は外すことはできません。
愛車の正しい査定金額を知る唯一の方法
あなたの愛車には100万円の価値があるとします、ですが、買取店はあなたの愛車を1円でも安く買おうとしてきます。
ですが、あなた自身が愛車に100万円の価値があるとわかっていれば、不当に安く買われることを防ぐことができると思いませんか?
それに、買取店は比較されるのが一番辛いので、他店の査定金額と比較されるのを避けようとします。
だから、店舗で査定すると即決させようとするのです。
ですが、一括査定を利用して愛車の査定金額を前もって知っているあなたに買取店が他店より安い査定金額を提示することはできないのです。
そんなことをしたら、他店に買われてしまうからです。
このように、あなたが有利に交渉するには、武器となる情報である愛車の正しい査定金額を知っておく必要がありますし、知らない場合には安く買われてしまうリスクがあるということです。